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スタッフブログ

薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

アプロママ特集

薬剤師の仕事・キャリア

2024.11.22

■アプロママ特集 週何日でおいくら?パート薬剤師の月収・年収を働き方別に算出してみました!

笑顔の親子
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育児や家事に時間を割きたいなら、短時間勤務ができるパートがおすすめです。薬剤師の時給はパートでも高いと聞くものの、実際にどのくらい稼げるのでしょうか。今回はパート求人の特徴を説明しつつ、働き方別に年収をシミュレーションしてみます。

パートはシフト制・時給制が一般的

多くの職場でシフト制が導入されているため、働きたい時間、日数を自分で選ぶことができます。

たとえば、子どもが幼稚園に行っている間だけの1日4時間勤務を希望、小学校から帰ってきたら家で迎えてあげたいから9時~14時勤務がしたい、月曜日と木曜日は習い事の送迎をしたいから週3日働きたいなど、自分の希望に合わせた働き方が可能です。もちろん、フルタイムで働くこともできます。

パートでも条件を満たせば有給休暇を取得できるため、保育園・幼稚園、学校の行事等に参加したい場合は休みを取って参加することができます。

薬局や店舗が人手不足になった場合、パートの希望が優先されることが多いため、正社員は休みをずらさなければいけないことがあります。休みの希望が叶いやすい点もママ薬剤師にとって嬉しいポイントです。

フルタイムの正社員は繁忙期など、終業時間になっても患者様が店内にいる場合、残業してでも対応しなければならなりません。パートなら残業は基本的になく、シフトの終了時間になれば退勤が可能。保育園や幼稚園のお迎えに遅れることも少ないでしょう。

時給制であることが多く、エリアや業態によって異なりますが、平均時給は2,200円前後です。「同一労働、同一賃金」の考え方が浸透したため、フルタイムで働けば正社員同等の月収になることもあります。
ただ、シフトが少ない月や祝日が多い月は月収が少なくなるほか、ボーナスや退職金は支給されないケースがほとんどです。そのため年収ベースでは正社員と大きな差がつきます。

パート求人の特徴

フルタイムで人を雇うほどの業務量はないが、既存の薬剤師だけでは仕事が回らない、短時間でも調剤、投薬を中心にサポートしてほしい場合、パート求人を出す企業が多いでしょう。そのため、患者様が多く来店する時間帯や曜日の募集が多いようです。

また、欠員が発生した場合にも求人が出されます。この場合、欠員がある曜日・時間帯の求人となるため、自分の都合と合わない部分もあるでしょう。多少の交渉の余地はあるため、通いやすい、職場が魅力的といった場合は、職場に問い合わせてみてください。

高時給求人の特徴

求人を見ていると、周囲の相場より高時給の求人が見つかるかもしれません。しかし、高時給だからとすぐに応募するのではなく、なぜ高時給なのかを考えるようにしましょう。

多くの場合、人手不足が深刻、多忙で薬剤師が定着しない、短期契約など、高時給になる理由があります。このような職場は説明もそこそこに、すぐに現場に出される可能性があるので注意が必要です。

17時以降や土日・祝日は人が集まりにくいため、時給が高くなっていることがあります。なお、22時から翌朝5時までの間は25%の割増賃金を支払うことが法律で義務付けられているため、深夜帯に働けば高収入を手にできます。家族の協力が得られるなら、体調に気をつけつつ夜間や早朝の勤務を検討してみてください。

ほかにも、患者様が少ない時間帯に一人薬剤師として働く可能性がある求人も高時給になっています。自分のスキルをふまえ、対応できるなら狙ってみると良いでしょう。

業態ごとの時給の違い

エリアだけでなく、調剤薬局、ドラッグストア、病院といった業態でも時給に差があります。

・調剤薬局

求人数が多いため、自宅近く、保育園近くなど通いやすい場所で職場が見つけやすいでしょう。時給は2,200円前後が多いようです。正社員はかかりつけ薬剤師や管理薬剤師として活躍しますが、パートは調剤・投薬・服薬指導がメインになります。シフト制ではあるものの、勤務時間や勤務日の相談・調整ができる職場が多く、ママ薬剤師に向いている職場といえるでしょう。

服薬指導の機会が多いパートは、患者様と直接やりとりする機会が多いため、患者様が元気になっていくことに喜びを感じられることも。短時間勤務であっても地域医療に貢献しているというやりがいを得られます。

調剤薬局にもさまざまな特徴があり、急性期病院や総合病院の門前薬局、駅近くの調剤薬局、クリニックモール内にある薬局などは、患者様一人当たりの調剤数が多いだけでなく、多彩な科目の処方箋を扱うため忙しい傾向です。自分の得意科目を極めたい、専門分野を伸ばしたいといった場合は、特定のクリニックとのマンツーマン薬局がおすすめです。

・ドラッグストア

処方薬やOTC医薬品の販売のほか、ドラッグストアで販売する化粧品や日用品の品出し・レジ打ちなど幅広い業務を行います。ドラッグストアの店舗数は年々増えており、特に調剤薬局併設型のドラッグストアの需要が高まっているため、求人も多く出されています。

調剤以外の業務も行うため時給は2,600円前後と高い傾向で、人手が集まりにくい17時以降や土日・祝日はさらに高くなります。

調剤薬局に比べて大型店舗が多いこともあり、多くの薬剤師が在籍しています。特に大手チェーンは既にママ薬剤師が多数活躍しているため、育児支援が充実しています。子どもの体調不良などで突発的に休みが必要な場合でも、在籍薬剤師が多ければ店舗の営業に大きな穴をあけることはありません。

また、近隣店舗からスタッフが応援に来てくれるケースもあり、肩身の狭い思いをする機会も少ない傾向です。「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証である「くるみんマーク」を取得しているチェーンも多く、ママ薬剤師にとって働きやすい環境でしっかり稼げるのがドラッグストアの魅力です。

・病院

パートは入院・外来患者への調剤や病棟勤務をメインに行います。勤務時間・日数が固定されているケースが多く、プライベートのスケジュールを立てやすいと感じる人もいるでしょう。

時給は2,000円程度となっており、調剤薬局やドラッグストアに比べるとやや低めの傾向です。病院は医師や看護師の人員確保を優先する傾向にあり、パート薬剤師の時給を上げることが難しいためです。求人もそれほど多くないため、病院で働きたい場合は定期的に求人をチェックしておきましょう。

病院ではパート薬剤師であっても複数の医師や看護師とコミュニケーションを取りながら業務を進めていきます。チーム一丸となって患者様のケアを行うことに、大きなやりがいを感じられるはずです。

エリアごとの時給の違い

都市部と地方では時給に差があります。薬剤師が充足していて、買い手市場である都市部では時給が低い傾向です。周囲と比べて明らかに高時給な場合、来店してみる、事前に転職エージェントに相談してみるなどして、高時給の原因を把握しておきましょう。

地方は都市部よりも時給が高い傾向で、薬剤師不足が深刻なエリアほど時給は高くなっていきます。通える範囲に高時給の職場があれば、短時間で高収入を手にできるでしょう。車通勤OKの職場なら、通勤ラッシュにはまらない方面の求人をチェックするのもおすすめです。

時給・日数別に年収を具体的にシミュレーション

ママ薬剤師の多くが希望する働き方を例に、年収をシミュレーションしてみます。

・子育てを重視したいから平日の午前中だけ働きたい

9時~13時など、1日4時間程度を希望するケースです。幼稚園のお迎えに間に合わせたい、子どもが小学校低学年で長時間の留守番は不安という人が多いでしょう。

週3日働く場合、時給2,200円なら年収は126万円、時給2,500円なら144万円になります。週4日働くと、時給2,200円なら年収は168万円、時給2,500円なら192万円です。

午前中に働くだけでも、しっかりと稼げることがわかります。

・平日に9時~16時ぐらいまで働きたい

平日の朝から夕方まで働きたいというママ薬剤師も多いでしょう。時間にすると1日6時間程度です。子どもが保育園に通っていているが延長保育は利用したくない、小学校中学年くらいで数時間の留守番なら任せられるというママ薬剤師に人気の働き方です。

週4日働く場合、時給2,200円なら年収は253万円、時給2,500円なら280万円です。週5日働くと、時給2,200円なら年収は316万円、時給2,500円なら360万円です。

・フルタイムパートでしっかり稼ぎたい

正社員のような責任の重い仕事はしたくないけれど、しっかり稼ぎたい人は1日8時間、週5日のフルタイムで働くのがおすすめです。子どもが中学生以上になっている人や、家族の協力を得られる人などが多い傾向です。家計をしっかり支えたい、子どもの学費を稼ぎたいなど、目標が明確な人も多いでしょう。

時給2,200円だと422万円、時給2,500円なら480万円になります。

・土日や夜間に働きたい

土日や夜間は家族が子どもを見てくれるから、時給の高い時間帯にママ薬剤師が働くというのも、家庭の戦略のひとつです。時給が高いため、週に働く日数や時間帯が短くてもしっかり稼ぐことができます。

たとえば、土日のみ1日5時間働いただけでも、時給2,500円なら年収は120万円、時給2,800円なら134万円になります。

18時~22時など1日4時間の勤務を週に3日行った場合、時給2,500円なら年収は144万円、時給2,800円なら161万円になります。

・扶養内で収めたい

一定以上の収入を得ると、税金や社会保険料の支払いが生じます。夫の税負担が増えたり、自身の手取りが減ったりするため、扶養内で収めたいと考える人も多いでしょう。時給が高い薬剤師でも、調整すれば夫の扶養内に収入を納めることは可能です。

年収103万円を超えると所得税が課されます。条件によって異なりますが、104万円なら所得税は年間500円程度です。100万円を超えたあたりで住民税を課される自治体が多いでしょう。税金の負担は少ないものの、夫の会社から家族手当が支給されている場合、妻の年収が103万円以内であることが支給条件というケースはよくあります。自身の収入増と家族手当減少、どちらがお得になるのかを考えてみてください。

103万円以内に収めるなら、時給2,200円の場合、週9.7時間以下に抑える必要があります。1日3時間、週3日勤務が目安です。

年収が106万円を超え、特定の条件を満たすと社会保険料の支払いが生じます。大手ドラックストアや調剤薬局チェーンに勤めている場合、条件に当てはまる可能性が高くなるので、職場に確認してみてください。社会保険料を支払うため、年間およそ16万円の手取りが減ります。

ただ、社会保険に加入することで、将来受け取れる年金額が増える、ケガや病気で働けなくなったときに傷病手当金が受け取れるといったメリットもあります。

とはいえ、今の手取りを減らしたくないママ薬剤師も多いでしょう。106万円以内に収めるなら、時給2,200円の場合、週10時間以内に抑える必要があります。1日5時間、週2日勤務が目安です。

年収130万円を超えると、特定の条件を満たさなくても社会保険料を支払う義務が生じます。おおよそ15万円程度、手取りが減少します。

130万円以内に収める場合、時給2,200円なら週12.3時間以内に抑える必要があります。1日6時間、週2日勤務、または1日4時間、週3日勤務が目安です。

年収150万円を超えると、夫の配偶者特別控除が段階的に減っていくため、夫の手取りが減少、つまり世帯年収が減少します。なお、妻の年収が201万円を超えると配偶者特別控除は適用されません。

150万以内に収める場合、時給2,200円なら週14.2時間以内に収める必要があります。1日7時間、週2日勤務が目安です。

働く時間は増やしたくないけど、収入は増やしたい

ママ薬剤師にとって働く時間を増やすのは大変なことです。収入を増やしたいと思ったら、次のような方法があります。

・認定薬剤師になる

一定期間の講習を受講して単位を取得することで、認定薬剤師の認定を受けられます。最新の知識と技術を持っていることの証明となるため、資格手当がつく職場が多くなります。

・職場に時給アップ交渉する

上司や店長などに時給アップを交渉することができます。一定の期間働き、職場に欠かせない人材であることをアピールしてから交渉すると、成功しやすいでしょう。

・転職エージェントに相談して転職する

高時給、好条件の職場へ転職したいと思うのは当然のことです。転職エージェントに相談すると、求人情報に記載の時給より高時給にできないか、交渉してもらえます。これまでの実績や経験をアピールしてみてください。

・派遣に切り換えてみる

パート同様に自由な働き方ができる派遣ですが、パートよりも時給は高く2,500円~3,000円程度が一般的です。繁忙期や即戦力を求められる職場では3,500円以上のこともあります。ただ、即戦力が求められる職場が多いので注意が必要です。

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