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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

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薬剤師のライフスタイル

2024.09.06

パートで働くママ薬剤師のメリットをチェック!お金・時間・働き方はどうなる?

笑顔のママと娘
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子育てと仕事を両立させるために、正社員ではなくパートを選ぶママ薬剤師は数多くいます。ただ、周囲に合わせて何となくパートを選んでいたり、パートの特徴がわかっていなかったりすると、働き方のメリットを最大限活かすことができません。

実際に働いている人のなかには、このままパートを続けていていいのか、不安になっている人もいるでしょう。今回はパート薬剤師のメリットをお金、時間、働き方の面から解説します。

パート薬剤師のお金~「同一労働同一賃金」により待遇は改善

パートは時給制が一般的です。エリアや時間帯にもよりますが、1,800~2,200円前後の求人が多いようです。時給2,200円で1日8時間、週4日働いた場合、月収は約28万円と、正社員同等の収入を手にすることができます。

2020年4月(中小企業は2021年4月)より、「同一労働同一賃金」の導入が義務づけられました。これは同じ仕事内容なら、企業はパートや正社員といった雇用形態に関係なく同じ賃金を支払わなければならないとするものです。これにより、パートの収入は大きく改善されました。

とはいえ、パートはボーナスが支給されないケースが多いため、月収は正社員と同程度であっても年収に換算すると正社員より低くなります。福利厚生も限定的であり、正社員には家賃補助や家族手当が支給されていてもパート社員には適用されないことがあります。

また、時給制のため休日や祝日が多い月は収入が減少するなど、月収が安定しません。お盆や年末年始に長期休業を取る職場の場合、大幅な収入減につながるでしょう。正社員は月給制のため、毎月安定した収入を手にすることができます。

・時給を上げるためのポイント

ママ薬剤師に人気なのは、平日9時~16時の勤務です。そのため、平日17時以降、土日・祝日勤務が必須の求人は時給が高めです。家族の協力が得られるなら、夕方から夜に働くことで高収入を手にできます。また、子どもが中学生になって部活に行くようになると土日に働くママ薬剤師も多いようです。

多くの業種では地方よりも都市部の時給が高くなっていますが、薬剤師の場合は逆転します。薬剤師が不足しているエリアでは高時給を出してでも働いてほしいと考える経営者が多いため、好条件の求人の比率が高まっているようです。

また、駅から遠い、中心部から遠いなど、通いづらい場所にある薬局や店舗も高時給で働くことができます。混雑した電車に乗りたくない、渋滞に巻き込まれたくない場合、通勤ラッシュと反対のエリアにある求人をチェックしてみるといいでしょう。

また、時給は業態によっても異なります。一般的に病院の時給は低く、薬局やドラッグストアは高く設定されていることが多いようです。ドラッグストアの場合、調剤・投薬だけでなく、OTC医薬品の販売のほか、生活雑貨の陳列、レジ対応など小売業全般の業務を行う必要があります。

薬剤師としてのスキルだけでなく、小売業全体のスキルや知識を深めたい場合、ドラッグストアの求人を探してみるといいでしょう。大手チェーンを中心に、子育て支援が充実しておりママ薬剤師が多数活躍しています。

平日昼間の時間帯、通いやすいエリアにも関わらず時給が高い場合は、とても忙しい、もしくは薬剤師が定着しない職場である可能性が高いでしょう。ママ薬剤師が働きやすいとはいえないため、転職エージェントに相談し、時給が高い原因が明らかになってから就職を検討してみてください。

・扶養の範囲内で働ける

正社員の場合、基本的に雇用されている会社の健康保険や厚生年金に加入するため、夫の扶養から外れます。ママ薬剤師の収入が多いので夫に配偶者特別控除も適用されず、扶養とは無縁の働き方になるでしょう。

しかし、パートなら扶養内で働くことも可能です。夫が会社員の場合、妻であるママ薬剤師が夫の扶養に入ることで、手取り収入を増やすことができます。ただ、扶養に入るには年収の上限があり、その上限は○○円の壁といわれています。薬剤師の時給は高いため、少し多めに働くと扶養の範囲を超えてしまうため、扶養内で働きたい場合は、働く日数・時間の調整が必要です。

年収が103万円を超えると、所得税を納める必要があります。夫の企業から家族手当が支給されている場合、妻の給与は103万円未満といった条件が課せられているケースがよく見受けられます。企業によって条件が異なるため、夫の勤め先のルールを確認してください。なお、自治体によって異なりますが、年収100万円を目安に住民税も課されます。

時給2,000円の場合、週3日、1日3時間働くと年収は約86万円、週2日、1日5時間で約96万円になるため、103万円以内に収めるなら、就業時間の調整が欠かせません。

年収が106万円を超えたうえで、次の5つの条件に全て当てはまると、ママ薬剤師は勤め先の健康保険や社会保険に加入する必要があり、夫の扶養から外れます。

・勤務している事業所の被保険者数が101人以上
(※101人以上については、令和6年10月から51人以上に変更されます)

・週の所定労働時間が20時間以上

・所定内賃金が月額8.8万円以上

・2か月を超える雇用見込みがある

・学生ではない

ママ薬剤師の収入から健康保険料・厚生年金保険料を支払うため、多くの場合、106万円を少し超えた程度だと、世帯年収はママ薬剤師の年収が100万円だった時より少なくなります。

なお、年収が130万円を超えると上記の5つの条件に関係なく夫の扶養から外れなければいけません。106万円と130万円の壁は世帯年収が大きく減るタイミングのため、壁ではなく崖と呼ばれることもあります。

時給2,000円の場合、週2日、1日5時間働くと年収は約96万円、週3日、1日3時間で約86万円になるため、年収を106万円以内に収めることができます。また、週2日、1日6時間、または週3日、1日4時間働くと年収は約115万円になり、130万円以内に収めることができます。

パート薬剤師の時間~週3日、短時間など、ワークライフバランスが取れる

正社員には週5日、1日8時間のフルタイム勤務が求められます。正社員でも育児による時短勤務制度を活用し、1日6時間勤務ができる職場も増えてきてはいますが、まだまだ少ないのが現状です。子育てしながらのフルタイム勤務は、体力・精神ともにきついと感じる人が多いでしょう。

パートなら「子どもを幼稚園に預けている10時~15時の間だけ働きたい」、「月・水・金の週3日だけ働きたい」といった働き方も可能です。家事や育児の時間をしっかりと確保できるためワークライフバランスが取りやすく、ママ薬剤師に適した働き方です。

また、パートはシフト制なので、基本的に残業をすることなく定時に帰れるのも大きなメリットです。繁忙期でも生活のリズムが変わる心配をすることなく働くことができます。

ただ、パート薬剤師のシフトは正社員の勤務時間を確保したうえで調整が行われるケースが一般的です。そのため、週4日の勤務を希望していても、人手が足りてしまった場合は週3日しか働けないといった事態が起こりえます。自分で想定していた収入を稼ぐことができず、もどかしい思いをすることがあるかもしれません。

パート薬剤師の働き方~同じ職場で長く働くことができる

お金や勤務時間以外にも、パート薬剤師にはさまざまなメリットがあります。

派遣と異なり、パートは直接雇用されているため契約期間の定めがありません。また、基本的に店舗異動もないため、同じ職場で長く働き続けることが可能です。大手チェーンでは店舗異動があることがありますが、引っ越しを伴うような異動辞令はパートには出されません。

正社員しか産休・育休が取得できないと思っている人がいますが、条件を満たせばパートや派遣薬剤師でも産休・育休を取得することができます。現在働いている職場が気に入っている場合、妊娠したからといってすぐに退職を考えるのではなく、育休を取得して復帰することを検討してみてください。慣れている職場に復帰した方が、新しい職場へ再就職するよりも負担は少ないでしょう。

産休を取得するのに特別な条件はありません。育休の利用には子どもが1歳6か月(1歳半~2歳の育児休業の場合には2歳)になるまで雇用が見込まれることという条件がありますただ、労使協定によって細かい条件が異なるため、勤め先のルールを必ず確認してください。

正社員は企業側も長期雇用を期待しているため、退職時に強く引き止められることがあります。特に人手不足の職場では顕著で、苦手な職場なのになかなか辞められなかったという声も挙がっています。

一方、パートは職場が合わないと感じたら、比較的スムーズに退職することが可能です。「違う科目の経験を積みたい」「ドラッグストアで働きたい」など、新しい挑戦をしたいと思った場合でも、すぐに転職活動が行えます。ストレスを溜めながら無理して働く必要がないのもメリットといえるでしょう。

正社員ほど多くはないものの、派遣よりも長期間働くことを期待されているため、入社時の研修が充実しています。ブランクから復帰する、新しい科目に挑戦する場合、研修がある職場だと安心して働くことができます。

パートのデメリットをカバーするなら派遣がおすすめ

ママ薬剤師に人気のパートですが、デメリットも存在します。ライフワークバランスを維持しながら、パートのデメリットをカバーできるのが派遣という働き方です。

パートは勤務時間が短いため、正社員と比べると経験できる業務が少なく投薬や調剤が中心となります。同じ職場で長く働けるというメリットはあるものの、対応できる科目が限られてしまうため薬剤師としてのキャリアが狭まってしまうと感じる人もいるでしょう。

派遣は3ヵ月~半年の契約を更新して働き続けるのが一般的です。法律により同じ職場では最長3年までしか働くことができないため、さまざまな科目の経験を積むことができます。短期間で複数の職場を経験することは、職場ごとに異なる分包機や薬歴管理システムの操作法、独自のルールに慣れる必要があるため大変です。

しかし見方を変えれば、どのような職場でも臨機応変に対応できる力をつけることができるといえます。薬剤師としての評価が高まることで契約満了後に希望する求人に採用されやすくなり、結果としてキャリアアップや収入アップが狙えるでしょう。

パートであっても他職種の時給よりは高めですが、派遣の場合はさらに高い時給が設定されています。派遣は人手不足解消や繁忙期のヘルプとして求人が出されることが多いため、即戦力として短期間働くことが想定されているからです。パートと同じ時間働いて収入を増やしたいと考えているなら、派遣を検討してみましょう。

入社時の研修はパートも受けられるものの、新薬の勉強会等のブラッシュアップ研修は正社員のみ対象になっていることが多いものです。勤め先で研修を受けられない場合、自力で研修を予約・参加したり、独学したりする必要があります。

企業が開催する研修やセミナーは、就業時間後の夜に開催されることも多く、ママ薬剤師には参加が難しいケースがあります。オンラインで自分の好きな時間に受けられる研修も増えてきましたが、まだまだ少ないのが現状です。

派遣薬剤師なら、派遣会社が独自の研修制度を設けている場合が多く、自分で研修を探す手間は不要です。豊富なオンライン講座が用意されていたり、派遣会社が費用を負担してくれたりと手厚いサービスも受けられます。

パートは職場内でトラブルが発生した場合、自分の力で解決に向けて動く必要があります。また昇給の交渉をしたいと思っても、自分ひとりでは難しいと感じる人も多いでしょう。

派遣の場合、トラブルが発生したら派遣会社が間に入って解決に向けて交渉してくれます。人間関係のトラブル、勤務時間や昇給の交渉なども、経験豊富な派遣会社の担当者が行うため、スムーズに進みます。

派遣で働きたいと思ったら、アプロ・ドットコムに相談を

派遣薬剤師は、パートにはないメリットを享受することができます。短時間で効率よく稼ぎたいママ薬剤師には派遣がおすすめです。

週3日働くのも難しいという場合は、1日~数日単位で働ける単発派遣があります。「お子さんを家族に預けられる日曜日だけ」「今は主婦業がメインだけれど薬剤師としての勘を鈍らせないため月に1回だけ」といった自由な働き方も可能です。単発派遣求人を扱っている派遣会社は少ないため、派遣会社選びが重要です。

「忙しくて求人をチェックする時間がない」「自分にあった働き方を提案してほしい」と思ったら、薬剤師転職支援に25年以上の実績があるアプロ・ドットコムにご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーがお話を伺って、ママ薬剤師が働きやすい職場を提案します。単発派遣の求人も豊富に扱っており、既に多くのママ薬剤師が活き活きと働いています。

アプロ・ドットコムの派遣薬剤師は、入職時研修だけでなく、キャリア支援を目的とした年次研修も受けられます。しかも研修受講は勤務として扱われるので、給与をもらいながらスキルアップできるのも好評です。120時間以上派遣勤務した方には、eラーニングの講座を無料で提供しており、認定薬剤師にチャレンジすることもできます。

アプロ・ドットコムの人材派遣サービスに興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。