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薬剤師のライフスタイル

2024.07.09

ママ薬剤師の悩み「扶養内で働く?外れて稼ぐ?」働き方と収入のバランスを考える

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ママ薬剤師の悩みとして、「収入を扶養内で収めるかどうか」があります。扶養内なら所得税や住民税のほか、健康保険料や厚生年金といった社会保険料を自身で払う必要がありません。働いた時間に対して、手取り収入の比率が高くなるため、扶養内で働きたいと考えるママ薬剤師も多いでしょう。

また、子育てとの両立を考えるとフルタイム勤務は難しく、短時間勤務なら扶養内で収めたいという人もいます。ただ、扶養から外れることによるメリットも存在します。

今回は、薬剤師が扶養内で働くケースと扶養を超えたケースとを比べつつ、具体的な収入や働き方についてみていきましょう。

扶養内となる年収の目安

扶養には所得税や住民税といった税制上の扶養と、社会保険料が発生する社会保険上の扶養の2種類があります。

税制上の扶養は年収103万円以内です。年収103万円を超えると所得税を支払う義務があります。なお、生命保険料控除、地震保険料控除、小規模企業共済等掛金控除(iDeCo等)を利用する場合、103万円を超えても課税されないことがあります。住民税の課税基準は自治体によって異なりますが、年収100万円が目安です。詳しくはお住まいの自治体の情報を確認してください。

社会保険上の扶養内の目安は年収106万円と年収130万円です。年収106万円を超えかつ、下記の条件を全て満たした場合、扶養から外れ、自身で健康保険や厚生年金などに加入します。

・勤務している事業所の被保険者数が101人以上(※101人以上については、令和6年10月から51人以上に変更されます)
・週の所定労働時間が20時間以上
・所定内賃金が月額8.8万円以上
・2か月を超える雇用見込みがある
・学生ではない

上記条件を満たしていなくても、年収130万円を超えると扶養から外れます。

社会保険上の壁を超えた場合、多くの場合世帯年収が減少します。さまざまな条件が絡むため一概には言えませんが、106万円を少し超えた程度だと、世帯年収はママ薬剤師の年収が100万円だった時より少なくなります。

なお、ママ薬剤師の年収が160万円くらいになると、夫婦それぞれ税金や社会保険料を払っても、世帯の手取り額は130万円のときよりも多くなるケースが多いようです。社会保険上の扶養は夫が自営業等で、国民健康保険・国民年金に加入している場合、扶養という概念がないため関係ありません。

扶養内で働くなら、1日何時間?週何日?

扶養内で働く場合、正社員ではなくパートや派遣になります。調剤薬局かドラッグストアか、都心部か地方かなど求人によって異なりますが、パート薬剤師の時給はだいたい2,200円程度です。ここでは時給2,200円で考えてみます。

年収103万円以内に収めたいなら、1日4時間、週2日で年収は約84万円です。薬剤師は時給が高いため、週4日以上しっかり働くと扶養から外れてしまいます。

年収106万円以内に収めたいなら1日5時間、週2日で年収は約105万円。年収130万円以内に収めるなら1日4時間、週3日、または1日3時間、週4日で年収は約126万円です。ただ、繁忙期に予定以上にシフトに入った、残業が多かった場合、すぐに超えてしまいます。扶養内に収めたい場合は、勤務時間や勤務日数の調整が必要です。

ママ薬剤師には9時~13時、11時~16時など、1日4~5時間のパート求人が人気です。1日の労働時間が短ければ、子どもが幼稚園・保育園、学校に行っている時間だけ働くことができます。延長保育を利用したとしても短時間で済みますし、小学生なら家で「おかえり」と迎えることもできるでしょう。子どもとの時間を確保したいママ薬剤師におすすめです。

短期派遣や単発派遣もおすすめ

年収が106万円を超えても雇用期間が2カ月未満の短期バイトや短期派遣、単発派遣なら扶養内でいられます。繁忙期となる期間だけ働く、幼稚園や学校がある期間だけ働き長期休みは子どもと一緒に過ごすという働き方もできます。

子育てに理解のある職場を選ぶ

パートや派遣で業務が限定的であったとしても、自分の業務に責任を持って取り組まなければいけません。特に子どもが小さい時は子どもの急な発熱などでシフトを交代してもらったり、急に休んだりと職場に負担をかけることが多いでしょう。

子育て中のママ薬剤師が多い職場では急な休みにも快く応じてもらえたり、お互い様の精神でフォローしあえたりなど、働きやすい環境が整っていることが多い傾向です。職場選びの際に通勤時間や応需科目、時給だけでなく、「ママ薬剤師歓迎」「ママ薬剤師も多数活躍中」などの記載がある求人を選ぶと良いでしょう。

子どもが大きくなったら働く時間を増やしてみよう

パートや派遣は業務が限定的なうえ勤務時間も短いため、キャリアアップが難しいのが現状です。長く働いても時給はなかなか上がらず、正社員のように管理薬剤師やかかりつけ薬剤師にキャリアアップして年収を増やしていくことも厳しいといえます。

子どもの手が離れてきたら、1日4時間勤務を6時間にする、週2日を週4日にするなど、勤務時間を増やして扶養を外れて働くことを検討してみましょう。職場によっては、パートで働いた後、正社員登用制度を設けていることがあります。思い切って正社員となり、キャリアを築いていくこともできます。

大事なのは自分らしい仕事・働き方とワークライフバランス

育児と仕事の最適なバランスは人によっても異なりますし、子どもの年齢によっても変わってきます。常に自分のライフスタイルにあった働き方はどれなのか、時間はどのくらいなのかを考え続け、定期的に働き方を見直すことで満足度が高まるでしょう。

職場選びに悩んだらアプロ・ドットコムに相談を

25年以上にわたって、薬剤師の転職支援や人材派遣を行っているアプロ・ドットコムは、これまで数多くのママ薬剤師の就職・転職をサポートしてきました。あなたの理想の働き方に合った求人を紹介いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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