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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

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派遣の基礎知識

2024.09.03

ママ薬剤師が仕事と子育てを両立できるおすすめの職場・働き方とは?

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子育てと両立しながら薬剤師として働きたいと考えているなら、働き方や職場の選び方が重要です。ママ薬剤師が働きやすい職場を選べば、子育てとの両立はそこまで難しくありません。多くのママ薬剤師がチェックするのは、勤務時間や残業の有無のほか、休みの取りやすさ、職場の忙しさでしょう。

今回は、子育てと両立しやすい働き方や職場を見つけるための秘訣を紹介します。

働き方を選ぶ

薬剤師は正社員、パート、派遣など多様な働き方を選ぶことができます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分にとって最適な働き方を選ぶことが両立のポイントです。働き方別に詳しくみてみましょう。

・正社員薬剤師

週5日、1日8時間のフルタイムで働くことが一般的な正社員は、将来的にマネジメント業務を担うことが期待されます。そのため、薬歴管理や医薬品管理といった管理業務のほか、年次を重ねれば新人教育やシフト作成などマネジメント業務も行います。

異動や転勤も基本的に断れません。一方、勤務時間が長いので認定薬剤師の資格も比較的取得しやすく、かかりつけ薬剤師や管理薬剤師、薬局長などをめざすこともできます。

収入面のメリットは大きく、月給制または年俸制のため月によって収入が増減することはありません。昇給が期待できるほか、ボーナスや退職金ももらうことができます。福利厚生も充実しています。

一方、責任を伴う仕事は正社員に任されるため、職場の鍵当番などは正社員のみが担うことも。勤務時間は8時30分からでも準備のために8時出社といった事態も起こりえます。

子どもの体調不良やケガは突然起こります。パパや他の家族の協力が得られない場合、どうしてもママが休んで対応しなければならないでしょう。責任ある仕事に就いているにも関わらず急な休みが多くなることで、心理的負担を抱えやすい状態になります。

また、通勤時間が長い場合、勤務時間を合わせると長時間子どもと離れることになります。子どもの月齢や地域によっては長時間預けられる保育園・認定こども園を見つけるのが難しかったり、小学生になると長時間預かってもらえる学童が見つからなかったりと、苦労することがあります。

病棟勤務の場合は夜勤があるほか、夜遅くまで営業している薬局や店舗での夕方から夜間勤務、土日勤務なども正社員は断りづらいため、子どもが小さいうちは両立が難しいと考える人も多いでしょう。

・パート薬剤師

1日4時間、週4日など働く時間・日数を自由に選べることが最大の魅力です。働く時間を短くして、子育ての時間を確保できます。預ける時間が短くなるため、保育園・認定こども園だけでなく幼稚園も選択肢に加わり、預け先が見つけやすくなるでしょう。

シフト制が一般的なため、終業時間が来たら仕事は終了。忙しい時は残業を頼まれることがありますが、それほど多くないでしょう。業務も正社員よりも限定的であり、投薬や調剤がメインとなります。「慣れている業務を続けたい」「新しい業務を覚えるのは負担になる」という方にはメリットといえます。

また、転勤・異動がある可能性は低く、同じ職場で長く働くことができます。安定した人間関係の中で長く働きたいと考える人にもおすすめです。

大手薬局・ドラッグストアは福利厚生が充実していることが多く、子育て中のママ薬剤師が数多く活躍しています。店舗数も多いため通勤時間が短い店舗で働くことも可能。ママ薬剤師にとって通勤時間の短縮は大きなメリットです。

派遣のように契約期間の定めがないため、パートとして自宅や保育園の近くで働き続けられることで、薬剤師としての現場的なノウハウを失うことなく、長期的なキャリアを形成できます。子どもが小さいうちはパートで働き、子どもに手がかからなくなってきたらパートの時間や日数を増やすなど、働き方を調整しやすいのもメリットといえるでしょう。

時給制であり正社員よりも働く時間が少ないため、パートなら扶養内で働くことも可能です。扶養内なら住民税や所得税を支払う必要がないほか、厚生年金保険料や健康保険料を負担することなく年金や健康保険のサービスを受けることができます。ママ薬剤師の収入が全て世帯年収に上乗せされるので、家計にもメリットがあります。ただ、薬剤師の時給は高いため、扶養内で働きたい場合は日数や時間に注意が必要です。

働き方改革の「同一賃金同一労働制度」により、パートでもボーナスが出る企業が増えてきましたが、ボーナスがない職場も多いのが現状です。昇給がある場合でもわずかな金額であり、多くの職場では退職金もありません。

また、正社員ほど雇用が安定していないので、経営が悪化した時はシフトを減らされたり、解雇されたりするリスクが高まります。特にコロナ禍の受診控えにより経営難に陥った薬局や店舗では、正社員の雇用を守るためパートのシフトが減らされたり、派遣の契約が更新されなかったりしました。今は回復していますが、再び起こらないとは限らないので注意が必要です。

・派遣薬剤師

パート同様、働く時間・日数を自由に選ぶことができ、子育てと両立しやすい働き方です。パートより即戦力が求められることが多く、高めの時給が設定されているのも嬉しいポイント。子育ての時間を確保しつつ、しっかりと収入も確保したい人におすすめの働き方です。

業務内容は限定的で投薬や調剤がメインになります。契約書に記載のある仕事のみ行うため、働く前に仕事内容が明確になっており異動はありません。また、契約書に残業ありと記載されていない限り、残業もありません。残業がある求人の場合でも派遣会社から残業代がしっかりと払われるので安心です。

就業期間中も派遣会社がサポートしてくれるため、契約外の仕事を依頼された、人間関係でトラブルが発生した場合も、派遣会社が間に入って解決に向けて交渉してくれます。サポートを受けながら働けるのは派遣だけです。

契約期間は3ヶ月~半年が多く、契約を更新しながら働くのが一般的です。ただ、法律により同じ職場で働けるのは最長でも3年までと決まっています。また、薬剤師が契約を更新したくても企業側が契約更新を希望しない場合、その職場で働き続けることはできません。

短期契約という点を利用し、幼稚園や学校がある期間だけ働き、長期休業は子どもと一緒に休むといった自由度の高い働き方もできます。さらに、1日や数日単位で働く単発派遣という働き方もあります。

派遣には即戦力が求められ、働き始めたその日から研修もほどほどに現場に出ることも。ただ、投薬がメインとなるため、投薬の経験が豊富ならば即戦力として活躍できるでしょう。

フルタイムの時間・業務量で働くのは難しいけれど高収入を得たい環境の変化が苦にならずむしろ楽しめる、深い人間関係を築きたくないという人にとって、派遣は子育てと両立しやすい働き方です。

職場を選ぶ

ここまで、正社員、派遣、パートと代表的な働き方を紹介してきましたが、子育て中のママ薬剤師におすすめなのは、体力負担が少なく、拘束時間も短いパートや派遣です。そのなかでも、ママ薬剤師が働きやすい職場を選ぶためのチェックポイントがあります。

・職場の薬剤師の人数

ひとつの店舗、薬局にどのくらいの薬剤師が在籍しており、営業中は何人の薬剤師が働いているかを必ずチェックしましょう。薬剤師の人数が少ない場合、忙しい時間帯が続くだけでなく、休みを取りづらい可能性があります。急な休みを取ることが多いママ薬剤師にとって、休みづらい環境はとても働きにくいものです。

また、ブランクから復帰する時は、職場に慣れていないだけでなく、薬剤や調剤報酬のキャッチアップも必要です。人員にゆとりがあり、気軽に質問できる環境だと働きやすいでしょう。

一人薬剤師の求人は時給の高さが魅力的ですが、休憩や休みがとりにくい職場が一般的です。子どもが小さく突発的な休みが必要なママ薬剤師と相性が悪いため、家族の万全のフォローが得られる場合を除き、避けたほうが良いでしょう。

・休みの取りやすさ

パートや派遣でも条件を満たしていれば有給休暇を取得することができます。事前に予定がわかっている幼稚園や学校の行事の日は、シフトが入っていても職場の上司に相談し、休みを調整してもらうことが可能です。

子どもは体調を崩しやすく、急な休みを取得しなければならないことが頻繁に起こります。在籍している薬剤師が多い職場はお互いにフォローしあえるため、比較的休みやすいでしょう。また、大手チェーンで近隣に店舗がある場合、他店舗から薬剤師が応援にくる体制が整っていることが多く、急な休みにも柔軟に対応してもらえることが多いようです。子どもが小さいママ薬剤師にはうれしい制度ですね。

ただし、休みの取りやすさやフォロー体制は求人情報からはわかりにくいもの。子育て中でも働きやすい職場を探す目安として、厚生労働大臣が子育てサポート企業として認定を行う「くるみんマーク」があります。求人情報や企業のホームページで探してみてください。

また、子どもの世話に忙しく探す時間を確保できないという人は、薬剤師業界の内情に詳しい転職エージェントに相談してみましょう。希望にあった求人をピックアップしてもらえます。

・ママ薬剤師がいるかどうか

既に職場に同じように子育てと両立しながら働いている薬剤師がいる場合、既に制度や環境が整っている可能性が高いといえます。ママ薬剤師同士はお互い様の精神でフォローしあえるほか、他のスタッフも子育てをしながら働く薬剤師への理解度も高く、急な休みも快く受け入れてもらえる可能性が高いでしょう。

「ママ薬剤師が多数活躍中」など求人票に記載されていることがありますので、チェックしてみてください。

・処方箋の科目・枚数

あまりにも忙しい職場の場合、帰宅してから家事・育児をする体力や気力が残っていないかもしれません。それでは子育てに悪影響があるだけでなく、自身の体調を崩しかねません。求人を探す際には処方箋の科目や枚数も必ずチェックしましょう。

経験があったり、興味があったりする科目を選ぶと比較的負担が少なくなります。眼科、皮膚科、整形外科の調剤は比較的簡単だといわれていますが、自分の経験や興味を優先することをおすすめします。

また、総合病院の門前薬局やターミナル駅近くの調剤薬局などは、さまざまな科目の処方箋が持ち込まれます。多彩な経験が積めるというメリットはありますが、慣れない科目の調剤や投薬をする機会も増え、大変なことも多いでしょう。体力や気力が不安な方は、経験が豊富な科目を扱っている職場や門前薬局など特定の科目に偏った薬局を選ぶことも視野に入れてみてください。

また、1人の薬剤師が1日に取扱う処方箋数は厚生労働省令で平均40枚と決められています。科目にもよりますが40枚を超える職場の場合、忙しいことが予想されます。処方箋枚数は求人票に記載されていることが多いため、必ずチェックしてください。

・研修の充実度

薬剤は日進月歩で進化を続けており、常に新しい薬剤が登場しています。また、医薬品医療機器等法(薬機法)の改正があるほか、2年に一度は調剤報酬の改定も行われるなど、薬剤師は常に最新の情報をキャッチアップしておくことが求められます。

企業でも勉強会が開催されていますが、多くの場合、開催時間は業務終了後の夜です。オンラインで受講できる勉強会も増えましたが、業務外の時間に子育てしながら勉強するのは難しいでしょう。しかし、勉強不足、知識不足で患者様に迷惑をかけることはできません。

オンラインで自分の好きな時間に研修が受けられる、業務時間内に研修が行われる職場を選べば、主婦から薬剤師に復帰するママ薬剤師も安心です。

子育てと両立できる職場を見つけるならエージェントに相談

自分でパートや派遣の求人をチェックして応募・登録することはできますが、時間と手間がかかります。また、ママ薬剤師の在籍人数、研修の充実度など、子育てと両立しやすいチェックポイントは求人票からわからないことも多いものです。薬剤師の転職市場に強みのあるエージェントを活用すれば、求人票に記載されていない情報も簡単に手に入れることができます。

また、時給や待遇の交渉も可能です。通勤時間や勤務日数は魅力的だけれど、もう少し高い時給を希望する場合、エージェントが交渉すると成功することがあります。気になる点は気軽に相談してみてください。

ママ薬剤師はアプロ・ドットコムでスムーズな転職活動を

薬剤師は専門的な業界です。転職活動をする場合は、薬剤師業界に精通したエージェントを選びましょう。

アプロ・ドットコムは、薬剤師の転職支援や人材派遣で25年以上の実績があり、「子育てと両立しやすい職場を紹介してもらえた」という喜びの声が数多く寄せられています。1日から働ける単発派遣の求人も豊富に扱っています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。