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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師の仕事・キャリア

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2023.07.07

派遣から、パート、パートから派遣…働き方を変えた薬剤師の成功・失敗体験談

青空を背景にした女性薬剤師
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自分にとって最適な働き方は本人の適性やスキル、価値観のほか、ライフステージによっても変わってきます。働き方を変えた薬剤師さんたちは、何がきっかけで働き方を変え、どんな点に注意したのでしょうか。働き方を変えた薬剤師の体験談を紹介しますので、参考にしてみてください。

パートから派遣へ

・派遣になったら時給が大幅にアップし、子どもの学費が貯められた

中学生と高校生のお子さんがいるKさん。家庭の両立を最優先に考え、週4日、パート薬剤師として働いていました。仕事内容には満足していたのですが、今後子どもにかかる学費を考えると、もう少し収入を増やしたいと思っていました。

そこで、1日から働ける単発派遣の求人を見つけ、月に2回程度、派遣薬剤師として働くことに。即戦力が求められる単発派遣の時給はパートよりも大幅に高く、収入を重視したKさんは全て派遣に切り替えることにしました。幸いなことに、週4日勤務、パートよりも高い時給、社会保険加入というKさんの希望をすべて満たす派遣の求人が見つかり、現在は充実して働いています。

・派遣として即戦力を期待されることが負担に

担当する科目が少ない薬局でパートとして働いていたHさん。ここで長く働いていると他の科目の薬がわからなくなってしまうことに不安を感じ、複数科目を扱う薬局への転職を考えていました。派遣なら短期間でさまざまな薬局で働くことができ、効率よく複数科目を経験できると考えたHさんはパートを辞め、派遣として働き始めることに。

しかし、派遣に求められるのは即戦力です。研修は最低限で、就業初日から通常業務を任されることもあるほど多忙な職場も多く存在します。調剤経験が2年程度しかなかったHさんは就業初日から戸惑い、慣れない科目が多かったせいもあり、患者様からクレームがくるほどの事態に発展してしまいました。

契約満了後、Hさんは研修が手厚い薬局にパートとして転職。さまざまな科目を少しずつ勉強しながら、薬剤師としてのスキルアップを図っています。

派遣を目指すときのポイント

派遣はパートより時給が高いことが多く、さまざまな職場を短期間で経験できるため、しっかり稼ぎたい、複数科目の経験を積みたいと考えている人にとっては最適な働き方です。また、残業がない求人も多いため、家庭や育児、介護などと両立したい方にもおすすめです。

しかし、求められるのは即戦力のため、豊富な調剤経験や、不明点があったらすぐに聞くなど自分で解決する力が求められます。派遣で働くことを考えている方は、1日や数日単位の単発派遣を経験し、派遣としての働き方を経験してみるのもおすすめです。

派遣からパートへ

・投薬以外の仕事も経験できて充実した日々

結婚を機に退職し、扶養内で働けるよう単発や短期の派遣を繰り返していたMさん。派遣は高時給のため、少ない時間でもしっかりと稼ぐことができていました。

しかし、結婚前は正社員として中規模薬局で活躍していたMさんにとって、投薬メインの派遣薬剤師の仕事は、だんだん物足りなくなってきました。業務の幅を広げるためパートへの転換も考えましたが、派遣より時給が下がってしまうため、同じだけの収入を得るためには働く時間を増やすしかありません。

アプロ・ドットコムに相談したところ、営業担当が薬局の社長と交渉し、派遣で働いていた時より高い時給でパートとして働けるようになりました。今は、投薬以外にも業務改善提案、人材育成など多彩な仕事を行い、やりがいをもって働けています。

・残業や急なシフトが断りづらくなった

お子さんの夏休み、冬休みに一緒に休みを取りたいTさんは、短期の派遣を繰り返しながらキャリアを重ねてきました。総合病院、医療モール、クリニックの門前薬局など多様な職場、科目を経験してきたため、実力は十分にあります。

お子さんも成長したため、パートとして継続して働くことを考え始めたTさん。以前、派遣として働いたことがある薬局が求人を出していることを知り、面接を受けました。派遣の時の働きぶりが良かったため、パートながら派遣と同等の高時給で勤務することができました。

派遣の場合、残業なしの求人を選べば残業はありません。また、急なシフト変更も基本的になく、困った場合は派遣会社の担当に相談すれば、代理で交渉してもらえます。しかし、パートの場合、直接雇用のため繁忙期には急な残業やシフトの追加を依頼されるなど、イレギュラーな事態がおこりがちです。

派遣のように数か月働いて去るのなら断りやすいですが、パートの場合は人間関係をこじらせたくないという心理が働き、Tさんは無理して受けることが続きました。その結果、家庭との両立も難しくなり、Tさんはパートを辞め再び派遣として働き始めました。

パートを目指すときのポイント

一か所で長く働くことができるパートは、派遣より時給は低くなりがちなものの、研修や勉強会が充実しています。また、派遣は投薬や常勤薬剤師のサポートがメインとなり、仕事が単調になりがちですが、パートならかかりつけ薬剤師や在宅医療、薬局の業務改善の提案などに幅広い業務に関わることも可能です。

職場や人間関係が次々と変わるのは苦手、調剤経験が少ないからしっかりと研修を受けてから働きたい、投薬以外の仕事も経験したいという方は、パートを選んだ方がよいでしょう。

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