スタッフブログ
薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。
薬剤師のライフスタイル
2023.07.24
仕事やめたい…と悩む薬剤師に贈る「今の職場と自分を見つめ直す6つのポイント」【前編】
- 薬剤師
- 仕事
- 職場
「今の職場で働き続けるべきなのか?」「新しい職場に転職するべきなのか?」と悩んだことがある薬剤師の方も多いでしょう。
日々仕事をやめたいと考えていながらも、迷いから抜け出せずに転職できない理由は何でしょうか?もしかしたら、それは自分自身の思考のクセや習性が影響しているのかもしれません。
思考のクセや習性は誰もが持っているものであり、一概に悪いものとはいえません。しかし、決断力や判断力を養うためにはそれらを実感することが大切です。
今回は「仕事やめたい…と悩む薬剤師に贈る「今の職場と自分を見つめ直す6つのポイント」【前編】」を紹介します。
今回は3つのポイントを紹介しますが、ポイントをすべてチェックすることで思考のクセや習性を自覚することができりようになり、今の職場に残るべきなのか、転職するべきなのか見えてくるでしょう。
目次
今の仕事を続けることは本当に美徳なのか?
ポイントを紹介する前に、一つだけ整理しておきましょう。日本には「継続は力なり」という格言があり、あきらめずに物事を続けることが美徳とされています。
しかし、あきらめずに続けることは社会的なプレッシャーという側面を持っており、継続しなければならないという価値観の押し付けともいえます。それによって、何かをやめることに抵抗を感じる人も少なくありません。
もともと人間の脳はがんばるようにできているため、がんばり続けることが自分の目標や希望に合うのかうまく判断できないのです。
脳や環境は「物事」を続けようという気持ちにさせるものだと理解しておきましょう。
チェック1.「成功まであと一歩だった」と思っていませんか?
成績が悪かったときに「もっとがんばって勉強すれば次はうまくいく」、スポーツをしているときに僅差で負けてしまい「もっと練習すれば次は勝てる」などと思ったことはありませんか?
あと少しのところで失敗したとき、私たちはあと一歩で手が届くと考えがちです。
それは脳が「あと一歩」に反応するようにできているからですが、実はあと一歩が事実なのかは判断できません。
たとえば、スキルの必要ないギャンブルでも、あと一歩というところで負けると次は勝てると思ってしまい、負けを認められなくなるのです。
ギャンブルに限らず、他の物事でも同様に考え、希望的観測にしがみつくのはめずらしいことではありません。
冷静に考えれば状況が好転するわけがないのに、破綻している人間関係から抜け出せないことなどもあります。
あなたはもう少し努力しようとがんばり続けたり、自分が残業をすればみんなが認めてくれるはずだと思ったり…そのような状況が続いていることはないでしょうか?
しかし、冷静に考えて働き方が改善されなさそうな場合は、別の目標を見つけるほうが良いでしょう。
チェック2.うわさが気になっていませんか?
判断材料としての情報が多いと、論理的に答えを導き出しているつもりでも、脳が思い出しやすい実例を情報から取り出し、物事を判断している可能性があります。
この「はっきり記憶に残っている例を情報として引き出して判断する心理」は「利用可能ヒューリスティック」と呼ばれています。
たとえば、テレビや雑誌で宝くじの高額当選者のサクセスストーリーを目にすると「私も当たるかもしれない!」と思うでしょう。同じような話を何度も聞いていると、実際の可能性の高さとは関係なく、それが正しいことのように思えてしまうのです。
「うちの会社、経営が危ないらしいよ」「M&Aの話があるらしい」など、会社にとって悪い情報が飛び交っていると、高い確率で起こるような気がしてしまうもの。
しかし、その情報はあくまでうわさであり、事実ではないかもしれません。鵜呑みにして退職するのではなく、その情報が正しいのかを確認することが大切です。
チェック3.思い出として美化されていませんか?
うまくいく保証がないのにがんばり続けるのは「間歇(かんけつ)の法則」が働くためです。
「間歇(かんけつ)の法則」とは、毎回報酬がもらえるときよりも、時々報酬がもらえるほうが人間は執着しやすいということ。
仕事の例を挙げると、つらいことが多いのに同僚と話をしているときは楽しい、きついからやめたいけど楽しい仕事もあるから…と思うなどです。
失望と満足を交互に繰り返しているとストレスを感じますが、なかなか状況を変えることはできません。
たとえば、目標年収が600万円だったとして、賞与が安定しないため550万円の年と650万円の年があるとします。
全体的に600万円を切る年が多かったとしても650万円を経験していると、見切りをつけるのが難しくなります。
「間歇(かんけつ)の法則」はがんばる動力になるプラス面もありますが、良い結果をもたらさない可能性もあるのです。
転職を迷っている方は「アプロ・ドットコム」にご相談ください
今回は「仕事やめたい…と悩む薬剤師に贈る「今の職場と自分を見つめ直す6つのポイント」【前編】」として3つのポイントを紹介しました。
「当てはまる!」と確信した人もいれば、「当てはまる気がするけどよくわからない…」という人もいるでしょう。「アプロ・ドットコム」は転職を迷っている方の経歴と希望をじっくりとヒアリングするので、ぜひご相談ください。
薬剤師派遣に特化したキャリアアドバイザーが迅速かつ丁寧にサポートするので安心できるでしょう。
次回は「仕事やめたい…と悩む薬剤師に贈る「今の職場と自分を見つめ直す6つのポイント」【後編】」を紹介します。