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薬剤師のライフスタイル
2024.11.12
ブランクが長い薬剤師がスムーズに復職する方法、教えます!
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薬剤師として働いてきた人のなかには、子育てや介護などさまざまな事情でブランク期間がある人もいるでしょう。ブランクの期間が長くなればなるほど、いざ復帰するときに躊躇してしまう人もいるかもしれません。
今回はさまざまな事情でブランク期間のある薬剤師のために、ブランクから復帰する際の考え方や復帰しやすい職場、雇用形態の特徴などを紹介します。薬剤師として復職したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
薬剤師はブランクがあっても再就職しやすい職種
薬剤師は薬学部を卒業して国家試験に合格しなければ取得できない資格のため、取得の難易度が高いのが特徴です。誰にでも取得できる資格ではないため、それが大きな強みとなり、ブランクがあっても復職しやすくなります。
以前ほど売り手市場とはいえませんが、大手ドラッグストアや調剤薬局では現在も出店が多く、薬剤師の転職市場は現在も比較的売り手市場が続いているといえます。
未経験者に向けた研修が充実しているドラッグストアチェーンや調剤薬局などは、ブランクのある人向けの研修を用意しているケースも多くあります。また、指導体制も整っていることが多く、ブランクがあっても安心して働き始めることができるでしょう。
さらに、薬剤師の男女比は4:6と女性割合が高いため、他業界に比べて妊娠・出産・子育てなどでブランクができた際に復職しやすい環境を整えている企業が多いのも特徴です。
ブランクで悩む気持ちは共通している
ブランクから職場復帰したい人は、同じような悩みを持っています。たとえば、復職した職場になじめるかどうか。新しい職場で働く場合、一から人間関係を作り直さなければなりません。
周囲の受け入れ度合いによって、心地よく働けるかどうかは変わってくるため、不安な気持ちが生まれるのは当然でしょう。ライフスタイルの変化や家庭の事情によって、家庭と仕事を両立しなければならない場合、うまく両立できるかも多くの人に共通する悩みです。
そのほか、知識を学び直さなければならないことに悩んでいる人もいます。休んでいる間に新薬や新しい治療法が登場している可能性が高く、しっかりと最新情報を患者様に提供できるのか不安になる人もいるでしょう。医療に関する知識だけではなく、調剤報酬やオンライン診療関連の法改正など、さまざまな変化についていけるのか、覚える量が多すぎて対応できないのではないかと、次々と心配事が出てくるかもしれません。
では、これらの不安を解消しながら復帰をめざすにはどうしたら良いのでしょうか。ブランクから復帰する際の考え方から見ていきましょう。
ブランクから復帰する際の考え方
必須条件と希望条件を明確にしておく
ブランクが長いからといって、働けるならどんなところでも良いというわけではありません。しかし、自分にぴったりの職場をどのように選べばいいのかわからない人もいるでしょう。自分にとっての譲れない必須条件とできれば叶えたい希望条件に分け、優先順位をつけて仕事を探すことが大切です。
まずは、年収アップやキャリアアップをめざしながら働くのか、育児や介護と両立させながら働くのかなど、自分の希望の働き方をイメージしてみましょう。キャリアアップを優先させるなら、フルタイムで働ける薬局や病院を選ぶのもひとつの方法。一方で、プライベートと両立したいなら、少ない日数や時間で働ける職場の優先順位が高くなるでしょう。
必須条件、希望条件は家庭の事情やライフスタイルの変化、自分の慣れ具合などによって変化していきます。定期的に条件を見直し、こまめに勤務形態を見直していきましょう。
働き方・働く時間を決める
働き始めてから「家庭との両立が難しい…」「思ったよりも大変だった」とならないためには、働き方や時間をしっかりと決めておくことが大切です。たとえば、勤務時間や残業・休日出勤の有無を確認し、自分の希望とすり合わせておけば、失敗しにくくなります。
また、働き方に関しては、正社員、パート・アルバイト、派遣社員などさまざまな雇用形態があるので、自分のライフスタイルに合う働き方を見極めるようにしましょう。
ブランクの理由を説明できるようにする
面接ではブランクの理由を聞かれる可能性が高いため、簡潔でわかりやすい答えを準備しておきましょう。ブランク中の過ごし方を聞かれることもあります。答えをはぐらかしたり、説明がわかりづらかったりすると、面接官に「働き出してもすぐ辞めてしまうのでは?」と思われてしまうので注意が必要です。
ブランクの理由は全て正直に答える必要はありません。出産や育児、介護などマイナスにならない理由はそのまま答えても問題ありませんが、前職の人間関係がうまくいかなかった、条件が不満だったなどネガティブな理由は言い換えが必要です。「新しい職場でキャリアアップしたい」など、ポジティブないい方に変えることで好印象につながります。
ブランク前と今を比べない
ブランク前に充実した働き方をしていればいるほど、ブランク後も以前と同じように働きたいと考えてしまいがちです。しかし、過去と現在では状況が異なることを踏まえたうえで、同じように働くことに固執しないようにしましょう。
たとえ他の人より年齢が上だとしても新しい職場では新人なので、その職場に合わせることが求められます。円滑な人間関係を保つための協調性や謙虚さを忘れないようにしましょう。過去にとらわれることなく、アップデートしていこうという姿勢で仕事をしていれば、ブランク明けでもスムーズに仕事に慣れることができるでしょう。
ブランクありの薬剤師が復帰する前にすべきこと
・知識をアップデートしておく
前述したように、ブランクのある薬剤師は新薬や治療法、法改正の変化についていけていない可能性があります。それが不安のひとつになっているのであれば、復帰前に解消しておくことが大切です。インターネットや本で学習できるほか、eラーニングの利用も効果的です。
まず、事前準備として、診療報酬の改定や法規の最新状況を把握しておきましょう。診療報酬の改定は基本的に2年ごとに行われており、薬機法も状況に応じた改正が行われています。オンラインによる服薬指導の導入など、業務内容に直接影響を与える制度が変更されていることもあるため、復帰前にしっかりと調べておきましょう。
新薬について学び直しておくことも必要です。患者さんに薬を提供する以上、新しい薬に関する最新情報の取得や勉強は欠かせないもの。よく使用される薬や話題の薬などについて確認しておくと安心です。
・サポート体制の有無があるか
働き始める前に勉強しておくことは大切ですが、自分ひとりでできることには限界があります。そのため、サポート体制がしっかりしている企業を再就職先に選ぶとより安心できるでしょう。
企業によってはブランクのある薬剤師向けに研修を用意しているところがあります。研修、OJT、eラーニングなどのサポートがある場合はぜひ活用したいもの。自分の経歴や能力に合わせた研修を受けられれば、順調に復帰できる可能性が高まります。
・ブランクOKの企業を選ぶ
ブランクの有無を考慮しない企業に採用されると、即戦力を求められる可能性があります。仕事が遅いなどと思われることを防ぐためにも、ブランクを考慮して対応してくれる企業を選ぶと良いでしょう。
ブランクがあっても働きやすい職場
・ドラッグストア
大手ドラッグストアは研修制度が充実しており、未経験やブランクOKの求人が多い傾向です。久しぶりに働く人も安心して働き始めることができるでしょう。調剤薬局を併設している店舗では、医療用医薬品とOTC医薬品の両方を取り扱うことが可能。知識をできるだけ早く取り戻したい、もっと知識をアップデートしたい人に向いています。
ただし、調剤薬局とは異なり、ドラッグストアでは調剤以外の接客や品出し、レジなどの仕事をしなければならないこともあります。また、営業時間が長い店舗が多いため、希望の時間に働けるとは限りません。土日勤務が必須の店舗もあるので、週末に休みたい人は注意が必要です。あらかじめ勤務日や時間を確認しておきましょう。
・調剤薬局
調剤薬局もブランクのある薬剤師が復帰しやすい職場といえます。ただし、病院の門前薬局なのか専門薬局なのかによって忙しさが異なるため、注意が必要です。人手不足の職場では即戦力を期待される可能性が高いため、薬剤師配置に余裕があるか、急な休みに対応してくれるヘルプ要員がいるかなどを確認しておきましょう。
即戦力を求められる場合、それなりのスキルがないとストレスがたまる可能性があります。家庭と両立しながら働きたいという場合は、処方箋の枚数が多すぎず、忙しすぎない調剤薬局を選ぶと良いでしょう。
・病院
病院によって、ブランクのある薬剤師の採用に積極的かどうかは異なります。急性期病院や大学病院など中途採用に即戦力を期待しているところでは、前職での実績が必要になるかもしれません。
また、病棟や手術室へ配属される可能性があり、当直に対応できる人材が求められます。一方で、慢性期病院や特定の疾患に特化した病院はブランクがあっても採用されやすい傾向があります。パート薬剤師の仕事は「入院患者の調剤のみで定時退社」という病院もあるので、自分に合う病院、雇用形態を選択するようにしましょう。
ブランク後の雇用形態
ブランク後の雇用形態として考えられるのは、正社員、パート・アルバイト、派遣社員などです。どの雇用形態にもメリット・デメリットがあるので、自分の希望に合わせて選択することが大切です。
・正社員
正社員は安定した収入を得ながら働けるのがメリットです。復帰後にフルタイムでバリバリと働きたい人、年収アップ、キャリアアップしたい人には最適な雇用形態といえるでしょう。
ボーナス、退職金があり、福利厚生が充実しているのも魅力です。キャリアアップとして、管理薬剤師などをめざすこともできます。ただし、職場によっては残業や休日出勤、異動などがあり、勤務地の希望が通らないケースもあります。
・パート・アルバイト
パート・アルバイドは、勤務時間に融通が利き、ライフスタイルに合わせて働けるのがメリットです。復帰後にすぐにバリバリと働くのが不安な場合や、週2日や短時間で勤務したい場合、プライベートと仕事を両立したい場合に最適です。
子どもの帰宅時間に合わせて仕事を終えられるため、仕事と育児の両立をしたい子育てママにもぴったり。雇用期間に定めがないうえ転勤もないため、自宅近くの職場を選べば通勤時間の短い職場でずっと働くことができます。ただし、正社員に比べるとスキルアップするのは難しいのがデメリットといえるでしょう。
・派遣社員
派遣社員はパート同様、時間の融通が利く働き方ができるため、ライフスタイルを優先しながら働くことができます。さらにパート・アルバイトよりも高時給になるので、短時間で高収入を得たい人にぴったりな働き方といえます。
ただし、派遣社員は即戦力を求められる傾向が強いので、ブランクが長い薬剤師は注意が必要です。ブランクがあって不安な場合は、経験豊富な科目を扱える求人を選んだり、慣れるまでフォローしてもらえる派遣会社を選んだりするとよいでしょう。
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んで、派遣先の薬局で働きます。半年から1年という契約期間の求人が多く、法律で派遣社員が同じ職場で働けるのは最長でも3年と決まっています。同じ職場で長く働きたい人には向いていませんが、「いろいろな職場を経験したい」「同じ職場だと飽きてしまう」という人には向いているといえるでしょう。
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