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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

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2024.11.07

パート薬剤師のお悩み解決!働き方、人間関係、仕事、子育てとの両立をよくする方法

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シフトの融通がききやすく、残業は基本的になし、異動や転勤もなく長期雇用が多いなど、働きやすさにおいてはメリットの多いパート薬剤師。フルタイムで働くのが難しい子育てや介護中の薬剤師などに人気の働き方です。

メリットは多いものの、パート薬剤師ならではの悩みもあります。今回はパート薬剤師によくあるお悩みと解決法を紹介します。

職場環境編

調剤薬局、ドラッグストア、病院など業態によって状況は少し異なりますが、職場環境に関するお悩みを見ていきます。

忙しすぎて大変 → 在籍薬剤師数と処方箋枚数を確認

調剤薬局においては在籍している薬剤師の人数が少なく、取り扱う処方箋枚数が多い場合、当然忙しくなります。薬剤師が扱う処方箋の枚数は、1ヵ月の平均に換算して1日に40枚までという省令があります。1日40枚を超える日が連続するような職場は忙しいといえます。

ただ、1日40枚を超えたとしても科目によって忙しさの度合いに差が出ます。一般的に点眼薬や軟膏の処方が多い眼科、皮膚科の負担は少ないと言われています。一方、患者ひとり当たりの調剤が多かったり、一包化のニーズが高かったりする急性期病院や総合病院の門前薬局は枚数の割に負担が大きいと感じる人が多いでしょう。駅前の調剤薬局は多彩な科目の処方箋が持ち込まれるため、豊富な経験が積めるというメリットはありますが、忙しさは増します。

また、自分の得意・不得意科目によっても感じ方は変わってきます。今の職場が忙しくて大変という場合は、得意な科目が多いマンツーマンの調剤薬局や、在籍薬剤師の多い薬局への転職を検討してみると良いでしょう。求人には、ひとりの薬剤師が1日に扱う処方箋枚数が記載されていることが多いため、必ずチェックしてください。忙しくて求人をチェックする時間がない場合は転職エージェントを活用しましょう。

ドラッグストア勤務で忙しいと感じる場合、調剤業務が忙しいのか、品出しやレジ対応といった小売業としての業務が忙しいのか、原因を見極めましょう。調剤業務が忙しい場合の解決方法は調剤薬局と同じです。

小売業としての業務が忙しい場合、店長や上司に調剤業務に専念できないか、働き方について相談してみましょう。

昇給・昇進が期待できない → 長期的な視野でキャリアをとらえる

パートは働く時間が少ないこと、業務が限定されることから正社員のように経験を積んで、昇給・昇進をしていくのは難しいのが現状です。昇給があったとしても、わずかな時給アップであり、ボーナスも期待できないため、経験年数が多いわりに年収が増えていかないというジレンマを抱える人も多いでしょう。

収入アップを狙うなら認定薬剤師の資格を取得するのもひとつの方法です。資格手当がつく企業では月数千円の収入アップが期待できます。

認定薬剤師になるには、研修を受けて一定以上の単位を取得した後、認定機関による認定を受ける必要があります。e-ラーニングで取得できる単位もあるため、残業がほとんどないというパートのメリットを活用し、積極的に挑戦してみると良いでしょう。また、認定薬剤師はかかりつけ薬剤師になる要件のひとつでもあります。

ただ、資格を取得しても、パートのままではかかりつけ薬剤師や薬局長などにキャリアアップするのは難しいのが現状です。子育て中のママ薬剤師の場合、子どもが成長して手がかからなくなったら、ブランク明けなら仕事に慣れてきたらなど、適切なタイミングで正社員への転職を検討してみましょう。

パートで働いた経験は薬剤師のキャリアにおいて決して無駄にはなりません。長期的な視野に立ち、転職時にはパートでの経験を武器にするぐらいの意気込みで臨みましょう。

福利厚生が正社員と違う → 配偶者の扶養に入ることができると捉え直す

パートは勤務時間が短く、収入も少ないため勤め先の社会保険や雇用保険に加入できないことがあります。また、正社員には支給される住宅手当や家族手当といった法定外福利厚生はパートには支給されない職場が多いようです。待遇差の改善が進んでいますが、合理的な理由があり、待遇差の内容や理由が明確になっているのであれば違法ではありません。

ただし、収入が少ないことで夫の扶養に入れたリ、夫の会社から家族手当が支給されたりするメリットもあります。

人間関係

薬剤師の退職理由で一番多いとされるのが「人間関係の悩み」です。ひとり薬剤師ではない限り、複数の薬剤師が協力して働いているので、どうしても人間関係に悩む人が多いようです。

・雇用形態による対立 → フォローしてもらえるよう熱心に働く

パート薬剤師は子育てや介護と両立している人が多く、子どもの急な発熱で突発的に休む、急遽介護が必要な人の元へ駆けつけなければならないなど、シフト通りに働けないことが多くなります。

事情を把握していたとしても、フォローする正社員は頻繁にシフト変更されるのはつらい、負担が増えると不満が溜まりがちです。その結果、人間関係が悪化するケースがよくあります。

薬局長や店長はパートが突発的に休むことを理解したうえで採用しているため、恐縮しすぎる必要はありません。ただ、フォローしてもらえるのが当たり前といった態度で仕事をしていると反感を買いやすいでしょう。気持ちよく仕事をフォローしてもらえるよう、出勤時に真面目に仕事に取り組むのはもちろん、時には自分もフォローする立場に回る、引継ぎがしやすいよう情報を整理しておくなどの心がけが必要です。

人間関係がつらく仕事に支障をきたすようなら、薬局長に相談してみましょう。シフトの変更、働き方の見直し、スタッフの意識改革など、改善に向けて動いてくれるはずです。

薬局長に相談しても解決しない場合は転職を検討してみてください。自分と属性が近い人が多い薬局を選ぶと解決しやすい傾向があります。たとえば、ママ薬剤師なら「育児経験がある女性が多い薬局を選ぶ」「正社員よりもパートが多めの薬局を選ぶ」などが挙げられます。また、女性薬剤師ばかりの職場で人間関係のトラブルになったことがある場合は、男性薬剤師が多い職場を探すのもおすすめです。

ママ薬剤師の人数や職場の雰囲気などは求人票には記載されていないことがほとんどです。働きやすい職場を選ぶために、職場の詳細を把握した転職エージェントに相談し、詳細な情報を手に入れておくとよいでしょう。

・人間関係のトラブルに巻き込まれたくない → 派遣で働く

パートは非正規雇用ながら長期間同じ職場で働くため、人間関係が良ければ快適に働けます。しかし、異動や転勤がないため、一度人間関係が悪化したら逃げ場がないという状況になりがちです。

同じ職場で深い人間関係を築きたくない人は、派遣で働くことを検討してみてください。派遣は3ヶ月~半年といった短期の契約を更新しながら働きます。職場が合わないと感じたら、契約を更新しなければその職場での仕事は終了です。更新しない理由を深く追求されることもないため、精神的な負担も少ないでしょう。さらに1日から働ける単発派遣もあります。

仕事内容とレベル

働く時間に制限のあるパートには責任ある仕事を任せない傾向にあり、仕事内容が単調でつまらないといった悩みもよく聞きます。

・投薬・調剤ばかりでつまらない → 投薬・調剤のスペシャリストになる

パートには投薬・調剤を担当してもらうという職場が多い傾向があります。シフト管理といったマネジメント業務、店舗の方針を決めるといった経営関連の業務を任されることは滅多にありません。

パートはどうしても決められた仕事が多く、裁量も少ないですが、それを武器に投薬・調剤のスペシャリストをめざしてみるとよいでしょう。

2015年に厚労省から発表された「患者のための薬局ビジョン」では、「対物業務から対人業務へ」が掲げられました。これは、処方箋通りの薬を渡すといった従来の業務に加え、患者様の状態を丁寧に聞き取るといった、より人に寄り添った薬局をめざすというものです。

また、最近増えている在宅医療でも投薬のスキルを大いに活かすことができます。在宅療養している患者様だけでなく、家族や介護者など周囲のサポート体制に合わせた薬の飲み方、使い方の丁寧な説明といった服薬指導が求められているためです。

子育てとの両立

パート薬剤師の多くは子育てと両立しているため、両立に関する悩みも多いようです。

・働ける求人が少ない → 条件を見直しつつ、保育園、家族等の協力を得る

多くのママ薬剤師が望むのが、平日9時~17時、土日休みといった求人です。ママ薬剤師以外でも働きやすい人気の時間帯のため、なかなか空きが発生せず求人も少ない傾向です。

また最近は産休・育休の取得が推進されているため、出産で退職する薬剤師が減少しています。多くの場合、復帰後に時短勤務を希望するため、ますます平日昼間の時間帯は飽和状態となり求人は少なくなります。

自分にとって譲れない条件は何なのかを見極め、働く条件を見直すことで選べる求人が広がってきます。たとえば、週に何回かは延長保育を利用して遅番でも働けるようにする、家族等の協力を得て土日のうちどちらかは出勤するなど、条件を少し緩めるだけで選べる求人は大きく広がります。

また、病院は定時が17時の求人が多く、託児所が併設されていることがあります。保育園へ送迎する時間を短縮できるため働く時間を長くできます。

・長期休みは子どもと一緒に過ごしたい → 派遣を選ぶ

夏休みなど長期の休みは、子どもと一緒に休みたいというママ薬剤師は多いでしょう。子育てに理解のある職場であったとしても、多くの場合、夏休みの1ヵ月、春休みの2週間といった長期の休みを取ることはできません。

派遣なら短期間の契約を選ぶことで実現が可能です。たとえば3ヶ月契約の求人を選べば、4月~6月に働いて7月、8月は休み、9月~11月に働いて12月は休みといった自由度の高い働き方ができます。

扶養関連

パートの収入なら扶養内に抑えて世帯の手取り収入を増やしたいという人も多いでしょう。ただ、時給いくらで週に何日程度働けば扶養内に収まるのか、意外とわかりにくいものです。目安となる時給、労働時間を紹介します。

・扶養の範囲内で働きたい → 時給とシフトから年収をシミュレーションする

時給の高い薬剤師でも、扶養内に年収を抑えることは可能です。パートは基本的にボーナスが支給されないため、時給とシフトから年収を計算できます。ただ、繁忙期に多めにシフトに入った場合は、うっかり扶養の範囲を超えてしまうことがあるため注意が必要です。

扶養内で働く際に気にするべき年収があります。

103万円を超えると所得税が課されます。自治体によって異なりますが、100万円を超えたあたりで住民税が課されることが多いようです。なお、夫の会社から家族手当等が支給されている場合、妻の収入は103万円以下が条件となっているケースが多いため、夫の会社に必ず確認してください。時給2,000円だと1日3時間、週3日働くと年収は86.4万円、1日5時間、週2日、働くと96万円になります。

106万円を超え、次の条件を全て満たすと社会保険料を自分で納める必要が出るため、手取り年収が大きく減少します。

・月あたりの所定内賃金が8.8万円以上

・従業員数5ひとり以上の事業所に勤務

・週あたりの所定労働時間が20時間以上

・見込み雇用期間が2ヶ月以上

・学生ではない

注意が必要なのは「従業員数5ひとり以上の事業所に勤務」という項目です。大手チェーンの薬局、ドラッグストアで勤務している場合に該当します。時給2,000円だと1日5時間、週2日働くと年収は96万円です。

130万円を超えると、誰でも自分で社会保険料を納める必要があります。パートの場合、厚生年金と勤務先の健康保険に加入することが多いでしょう。手取りの収入は大きく減少しますが、将来受け取れる年金額が増える、病気やケガで働けなくなった時に傷病手当金を受け取れるといったメリットもあります。時給2,000円だと1日6時間、週2日、または1日4時間、週3日働いて年収は115万円です。

年収が150万円を超えると、配偶者特別控除が満額適用されなくなるため、夫の手取り年収が減少し、世帯年収が下がります。時給2,000円だと1日5時間、週3日働くと144万円、1日7時間、週2日働いて134万円です。なお、201万円を超えると配偶者特別控除も適用されなくなり、全ての扶養から外れます。

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