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薬剤師のライフスタイル
2024.03.25
ニーズが高まっている「かかりつけ薬剤師」になるには?仕事内容・メリット、必要な条件をチェック
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かかりつけ薬局・薬剤師制度が始まったのは、2016年4月です。
厚生労働省は、後期高齢者人口が18%を超えると予測されている2025年をめどに、すべての薬局をかかりつけ薬局にする方針です。
調剤薬局やドラッグストアで働く薬剤師のみなさんのなかには、「制度は何となく知っているけど、その内容についてはよくわからない」という人もいるでしょう。
この記事を参考にしていただいて、いま一度整理しておきましょう。
目次
かかりつけ薬局・薬剤師とは?
地域への医薬品供給に必要な体制が整っている薬局を「かかりつけ薬局」、そのかかりつけ薬局のなかで地域において薬の専門家として健康管理をサポートし、一定の条件満たした薬剤師が「かかりつけ薬剤師」として業務を行うことが可能です。
患者様の同意のもと、患者様ひとりに対して専任の薬剤師がつき、服薬状況を継続的・一元的に管理し、服薬指導や健康全般に関してアドバイスを行います。
需要が高まるかかりつけ薬剤師の仕事・役割
近年、高齢化にともない医療費の増加が課題になってきています。
かかりつけ薬剤師が適切に薬を管理することで、薬の飲み残しを減らすことができれば医療費の削減にも繋がります。
さらにかかりつけ薬剤師が他機関と連携することで、在宅医療や薬局以外での活躍も期待されており、今後ますますその重要性が高まりそうです。
1.服薬情報の一元管理
服薬情報を一元管理することで、患者様が適切に薬を使用できるよう薬学的にチェックし、必要に応じて指導・アドバイスなどを行います。
2.在宅医療および24時間対応
地域医療の一端を担い、薬局の営業時間外や夜間・休日などのトラブルや相談にも24時間体制で対応します。
また、薬局に行くのが困難な患者様の自宅に薬を届け、残薬管理や服薬指導、副作用の確認など在宅医療への対応も重要な業務です。
3.医療機関との連携
地域の医療機関や医師と連携し、薬物治療への積極的な関わりも期待されています。
処方内容をチェックし、状況に応じて疑義照会(薬剤師が処方箋内容に関して医師に問い合わせる)や処方提案を行います。
さらに継続的に患者様に関わることで、副作用や服薬情報を処方医にフィードバックすることが可能になり、より適切な管理が行えるようになります。
かかりつけ薬剤師になるための4つの条件
かかりつけ薬剤師になるには、勤務経験や資格などの一定条件を満たす必要があります。
1.3年以上の薬局勤務経験
「保険調剤を取り扱う薬局」で3年以上の勤務経験が必要です。
病院で勤務経験がある場合は、1年以上の勤務で最大1年間分の勤務期間として換算されます。
2.週32時間以上の勤務かつ当該薬局で1年以上の勤務期間
「同じ薬局で1週間当たり32時間以上の勤務」なおかつ「その薬局で連続して1年以上勤務している」ことも条件です。
この期間は通算ではなく、直近の勤務期間です。
「育児休業」「介護休業」「家族の介護」が理由で時短勤務の場合は、「週24時間以上、かつ週4日以上の勤務」に緩和されますが、この場合は薬局内に週32時間以上勤務するかかりつけ薬剤師が在籍していることが必須です。
3.認定薬剤師(研修認定薬剤師)の資格取得
認定薬剤師の資格には多くの種類があり「研修認定薬剤師」はそのひとつ。
比較的取りやすく、かかりつけ薬剤師になる条件として認定薬剤師の資格が必要なため、めざす場合はこの研修認定薬剤師を取得・更新するのが一般的です。
取得には、4年以内に40単位以上(最低毎年5単位以上)の研修単位が必要。
さらに、研修認定薬剤師の資格は一度取れば終わりではなく、3年ごとに30単位(毎年最低5単位以上)を取得し、更新手続きをする必要があります。
4.医療に関する地域活動への参加
地域医療への貢献や地域との連携を目的に、継続的かつ主体的な地域活動への参加も必要です(ただし、企業が主催の講演・説明会などは除きます)。
・行政や医療団体などの講演・研修会
・地域ケアに関する医療・介護関係の会議
・学校薬剤師
・薬局や診療所派遣などの休日・夜間対応 など
かかりつけ薬剤師になるメリット
ここからは、かかりつけ薬剤師として働くメリットを紹介します。
・収入アップにつながる
かかりつけ薬剤師の業務には「かかりつけ薬剤師指導料」や「かかりつけ薬剤師包括管理料」が算定されます。
指名があればそれだけ売上に貢献することになり、評価があがることで収入アップも期待できます。
まだまだ人材不足で、高年収が期待できます。
・キャリアアップにつながる
薬の一元管理や24時間対応、医療機関と連携したサポートなど、かかりつけ薬剤師の経験は一般の薬剤師ではできない経験ばかりです。
幅広い分野で成長することができ、自分の興味のある分野で専門性を磨けば、新たなキャリアアップも視野に入れることができます。
・地域貢献できる
かかりつけ薬剤師は、調剤業務だけでなく地域活動や在宅医療にも関わります。
地域住民との交流も含め、地域密着で働くことができるのも魅力です。単に薬と向き合うだけでなく、人との関わりのなかで頼りにされる、感謝の言葉を直接もらうような機会も増え、やりがいも感じられるでしょう。
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いまや薬剤師も差別化が必要な時代になってきています。
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