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薬剤師のライフスタイル
2024.02.23
薬剤師転職は薬局が選ぶ時代へ!評価される薬剤師と転職しにくい薬剤師の違いとは?
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国家資格で専門性を証明できる薬剤師は、年齢が高くなっても働きやすい職業といえます。以前は売り手市場といわれていましたが、ここ最近で薬剤師の正社員転職を取り巻く状況は変化しつつあります。
今回は、薬剤師業界の動向と、転職の際に評価される薬剤師と敬遠されがちな薬剤師の違いはどこにあるのか、それぞれ4つのポイントで紹介します。正社員転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
薬剤師を取り巻く状況
以前よりも転職状況が厳しくなっている薬剤師業界で新たなキャリアを考えるなら、業界動向を把握しておいたほうがいいでしょう。近年の環境変化についてまとめてみました。
処方箋の数はコロナ前の水準には戻っていない
少しずつ処方箋数は増加していますが、ほぼ横ばいです。コロナ直後に比べると受診控えの傾向は和らいできていますが、それでもコロナ前の水準に戻っているとはいえません。それに伴い薬剤師も、以前のような売り手市場とはいえなくなってきています。
薬学部6年制移行による薬剤師供給数の増加
2006年の法改正に伴い、現在の高度な医療技術に対応できる資質を持つ薬剤師養成を目的として、薬学部の教育制度が4年制から6年制へ移行。その後、多くの大学が薬学部を増設して高いスキルを有する薬剤師を輩出するようになり、人材の供給は増加しています。
ドラッグストアの調剤薬局事業参入
大手ドラッグストアが調剤薬局事業に参入し、調剤薬局を併設する店舗が増加。日ごろから使い慣れたドラッグストアに併設する調剤薬局を利用できるため、中小規模の薬局は差別化が難しくなっています。
コロナ禍では、単店舗の調剤薬局の倒産が増加しました。一方で、給与が高いドラッグストアの求人は勤務希望者が多く、競争率も高くなってきています。
選ばれる薬剤師の4つのポイント
薬剤師の売り手市場と言われていた採用において、薬局が薬剤師を選ぶ時代に変わりつつあります。業界の動向を把握しながら、採用する側の薬局から選ばれる人材になることが転職を成功させるポイントです。
1.マネジメント経験がある
管理薬剤師や薬局長など、マネジメント経験があることは高く評価されるポイントのひとつです。人材教育の必要がなく、即戦力として働ける薬剤師はどこも欲しい人材。責任のあるポジション経験は大きな武器になります。
2.地域医療に貢献できる
医療業界では、高齢化社会が進む中でこれまで以上に地域との連携が求められています。高齢者などを訪問して調剤・薬歴管理・服薬指導などを行う「在宅薬剤師」や、患者様の服薬管理を一括で行う専任の「かかりつけ薬剤師」などの地域医療や在宅医療経験がある薬剤師の需要は、今後ますます高くなるでしょう。
3.患者さんとのコミュニケーションを大事にできる
患者さんとのコミュニケーションをしっかりと取り、良い信頼関係を作れる薬剤師も重宝されます。不安を抱える患者様の立場に立って動ける薬剤師は、どんな職場でも必要とされています。
敬遠されがちな薬剤師の特徴
競争率が高くなれば、ほかの候補者と比べられるケースが増えます。採用する薬局側が躊躇してしまうような薬剤師にもいくつかポイントがあります。あてはまることがある場合は、プラスになるようなアピールの仕方を考えてみましょう。
1.転職が3回以上
基本的に3回以上になると、転職が多いとみなされることがあります。薬剤師の平均転職回数は2回前後。3回、それ以上の転職がある場合は、転職の多さを経験の豊富さとして捉えてみることで、プラスのアピールをすることもできるはずです。
2.強みをアピールできない
採用する側は、自己PRや面接などから採用したらどう働いてくれるのかを見ています。ほかの候補者との差別化をして強みをアピールできなければ、選考に残るのは難しくなります。事前に自己分析やスキルの棚卸を充分にして、強みをアピールできるようにしておくのが大切です。
3.理想が高すぎる
職場への理想が高すぎたり、条件が多すぎたりするのも転職では不利になりかねません。自分の希望は持ちつつも、実際の市場価値も見極める必要があります。すぐに理想が叶わなくても、めざすキャリアに一歩ずつ近づくようなキャリアプランも視野に入れてみましょう。
4.協調性がない
薬剤師の仕事はチームワークが大切です。患者様の薬歴や調剤方法などの情報共有をしたり、チームとして行動したりできないなど、協調性に欠ける場合も敬遠されてしまいがちです。人間関係は苦手と感じているなら、日ごろから意識してコミュニケーションの密度を高めるなど、行動によって改善を図るようにしていきましょう。
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