スタッフブログ

薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師のライフスタイル

2024.11.14

 派遣薬剤師のライフスタイル&働き方完全ガイド【2024年最新版】

振り返る女性
  • 薬剤師
  • 派遣
  • 求人
  • キャリアアップ
  • ワークライフバランス
  • 福利厚生

自分のライフスタイルに合わせて働けることから、人気がある派遣薬剤師。パートやアルバイトと比べて高時給の求人が多いのも魅力です。ただし、これまでは売り手市場だった薬剤師業界も変わりつつあります。

希望求人を見つけたとしても応募者が多かったり、以前に比べて条件が厳しくなっていたりと、自分にぴったりの職場で働ける可能性は低くなっています。希望条件に合った職場でより快適に働くためには、職探しの際にしっかり情報を得て、派遣薬剤師の現状について理解しておくことも重要です。

この記事では、派遣薬剤師のライフスタイルと働き方について、最新情報をお届けします。派遣薬剤師を避けたほうがいい人の特徴や、派遣会社を選ぶポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。これまでの知識や情報をアップデートしておきましょう。

薬剤師派遣とは

最初に薬剤師派遣の仕組みとルールについて、簡単におさらいしましょう。派遣薬剤師として働くための第一歩は、派遣会社に登録することです。担当の派遣コーディネーターに希望条件を伝えれば、希望に合った求人を探してくれます。職場が決まったら、あらかじめ業務内容や勤務時間、時給などの就業条件を確認・合意して契約し、派遣先となる職場で働きます。

契約書に記載されている条件の通りに就業するので、事前に聞かされていない業務を任されることはありません。多くの求人は残業なしで、業務が限定的にも関わらず時給は高いので、少ない勤務時間でもある程度の収入が見込めます。同じ職場で働ける期間は最長3年ですが、それより短い雇用期間の求人も多く、契約が終了すれば新しい職場を探すことになります。

では、派遣薬剤師はどんな働き方ができるのでしょうか。ライフスタイル別の働き方を具体的に見ていきましょう。

高時給など条件にこだわりたい

とにかく稼ぎたいという場合、時給が高いに越したことはありません。派遣薬剤師はパートよりも時給が高いのがメリットで、3,000円以上という求人も珍しくありません。時給べースで比べると正社員を上回ることもあります。

また、一般的な職種では都市部で時給が高い傾向ですが、薬剤師の場合は都市部より地方の時給が高いのが特徴です。利便性が低い郊外や離島、薬学部のない地域などでは時給が高くなる傾向にあります。都市部では薬剤師が比較的充足していますが、地方や薬剤師が少ないエリアでは、それだけ薬剤師の需要が高いからです。

さらに派遣の場合は時間帯や勤務時間なども選ぶことができるので、自分の働きたい時間や短時間でしっかり稼ぐことができます。派遣会社はさまざまな求人を扱っているので、「好条件・高時給」の求人に特化して仕事を探すことも可能です。

「条件にこだわりながら、効率良く稼ぎたい」という希望も叶います。「思う存分推し活や自分の趣味にお金をかけたい」「好きなファッションを思いっきり楽しみたい」「年に1回は海外旅行に行きたい」など、やりたいことがある人は、派遣の契約期間や勤務条件をしっかりチェックして選べば、ライフスタイルに合わせた働き方を実現できる可能性があります。

週3~4日勤務で自由な時間を確保したい

「週3日勤務で、混雑する週末を避けて平日に1泊旅行に行く」「ブランクを作らないようにとりあえず週4日働きたい」「半年後の留学に向けて働きながら準備したい」など、やりたいことや自分の時間を確保したい人にもおすすめなのが派遣薬剤師です。

正社員は基本的にフルタイムで働きますが、派遣は1日あたりの勤務時間や週の勤務日数・働く時間帯、あるいは勤務期間を選ぶことができます。「水曜日だけ働きたい」「土日は休みたい」「残業はしたくない」などの正社員やパートでは難しい条件でも、派遣なら実現可能です。

就業前にさまざまな条件を合意・確認し、契約したうえで勤務を開始するので、後から条件が変わった、最初の話と違っていたというような心配もありません。企業は人材不足や急な人員確保の必要から派遣求人を出すことが多いため、どうしても譲れない条件の場合は考慮してくれる企業もあります。ぴったり合う職場がない場合は、派遣会社のアドバイザーに相談したうえで交渉してもらうこともできます。

かけもちしてさらに収入アップしたい

仕事を探している人のなかには、既に薬局や病院で働いているという人もいるでしょう。副業が許可されている正社員やパート・アルバイト、または派遣で働いていてさらに収入アップしたいという人は、今の仕事を続けながら派遣薬剤師として働くことができます。

派遣薬剤師は、週3日~4日という条件の求人もあり、かけもちができる場合がほとんどです。最短1日から働くことができる「単発派遣」や、「休日のみ勤務」「週の特定の曜日だけ勤務」という働き方も派遣薬剤師であれば可能です。

「今の本業は薬剤師ではないが、薬剤師資格や知識を維持したい」「薬剤師に転職するための準備として働いてみたい」というような人は、単発派遣を検討してみてはいかがでしょうか。単発派遣は、「60歳以上」「雇用保険の適用を受けない学生」「年収500万円以上の方で副業として日雇派遣に従事する」「世帯年収が500万円以上の主たる生計者以外の人」といった条件のうち、ひとつを満たせば対象となります。

ゆくゆくは正社員転職を考えているという人も、まずは単発派遣で働くことで、仕事内容や働き方を理解してから転職準備を進められます。自分に合っているのか、将来的に継続できそうなのか、今の仕事を辞めずに見極めることができるのも大きなメリットといえるでしょう。

子育て・介護などを優先しながら働きたい

子育てや介護をしながら働く場合にはさまざまな壁があります。「子どもが保育園・幼稚園にいる間だけしか働けないが、子どもにお金がかかるため収入がほしい」「介護でまとまった時間が取れないが働きたい」など、「収入を上げたくても時間が取れない」「決まった勤務時間では働けない」という人もいるでしょう。

派遣薬剤師の場合はシフト制で働くことも多く、働く時間帯を選ぶことができます。「10時から14時」「平日の午前中」など自分が働ける時間帯で選んだり、「月に数日」「空いた時だけスポットで」などの日数で決めるなど、自分の状況に合わせて柔軟に働くことが可能です。さらに「子どもの元にすぐ駆けつけられる自宅近くで」「ギリギリまで働きたいから保育園・幼稚園の近くで」「要介護者に何かあったときにすぐに戻れるように近場で」など、自分の生活に合った勤務地を選ぶこともできます。

派遣社員は、派遣先の管理薬剤師や正社員の指示に従って業務を行うことが多く、業務範囲も限定的です。調剤経験があれば採用される可能性も高まり、負担も少なくてすみます。子育てや介護は、一人ひとりの状況が違うからこそ、柔軟な働き方ができる派遣薬剤師のメリットを最大限活かすことができるでしょう。

地方や遠方で短期間働きたい

1ヵ月、2ヵ月などの短期間で働ける派遣求人もあるので、「GWだけ」「お盆・夏休みだけ」というように集中して稼ぐこともできます。地方なら「住居付き」の求人もあり、家賃を負担することなく高時給の仕事に就くことも可能です。

「好きなエリアに短期間住みたい」「地方の薬剤師不足に貢献したい」「今までとは違う働き方にチャレンジしてみたい」といった人にも派遣薬剤師はおすすめです。

ひとつの職場に縛られずに働きたい

近年の働き方改革によって、派遣などの非正規労働者の待遇も改善されつつあります。以前は「派遣で働いてしまうと正社員にはなれない」などといわれていたこともありましたが、今ではそんなこともなくなりました。

「煩わしい人間関係のない働き方をしたい」「将来的には正社員になりたいが、今のうちにいろいろな職場を経験したい」など、最初から派遣という働き方を選ぶ若い世代も増えてきています。ある程度派遣で経験を積み、将来的には正社員をめざしたい人は、正社員登用が前提の「紹介予定派遣」にも注目してみてはいかがでしょうか。

契約期間が決まっている派遣社員なら、さまざまな職場で働くことができ、職場によって異なる処方内容や採用薬、分包機やレセコンの使い方など、多様な経験を積むことができます。「同じ環境にいるとストレスが溜まる」「さまざまな経験をしたい」など、1ヵ所に留まらずに自由に働きたいという人も、薬剤師派遣を経験してみるとよいでしょう。

派遣薬剤師に向かない人

メリットが多い派遣薬剤師ですが、おすすめできない人もいます。自分に合っていない働き方を選んでしまうと、後悔する可能性が高まります。デメリットや向き・不向きも合わせて知っておきましょう。

・調剤経験がない人

派遣薬剤師は調剤業務で即戦力を求められる傾向が強く、調剤未経験の場合はあまりおすすめできません。ただし未経験歓迎、未経験OKの求人もあり、派遣会社によってはフォローや研修制度があるので相談してみましょう。

・ブランクが長い人

調剤報酬や薬価など、医療制度は厚生労働省によって2年に1度、見直されます。また新しい制度や新薬の登場、法改正などが行われることもあるため、最新の動向に対応する必要があり、ブランクが長い人はいきなり長期派遣は難しいかもしれません。

とはいえ、ブランク期間中も常に知識や情報をアップデートしてきた人や、新しいことを覚えることが苦にならないという人は、さほどマイナスにはならないでしょう。

・キャリアアップを考えている人

正社員ならキャリアアップができますが、派遣には基本的に昇給・昇格はなく、「将来管理薬剤師になりたい」「管理職をめざしたい」など、マネジメント職に就くこともありません。

キャリアアップを考えているなら、派遣先で最長6ヵ月働いた後、企業、派遣社員の双方が希望すれば正社員になれる「紹介予定派遣」で求人を探してみるのもひとつの手です。職場の雰囲気を理解してから就職できるため、キャリアアップもスムーズに行えます。

・同じ職場で働き続けたい人

いわゆる「3年ルール」があるため、派遣は同じ職場で働き続けることができません。3年経つと派遣会社に新しい職場を紹介してもらうことになりますが、希望する場合は派遣先への直接雇用、もしくは派遣会社の無期雇用派遣に切り替えることが可能です。

ただし、直接雇用になったとしても雇用形態が正社員とは限らないので注意が必要です。条件によっては3年ルールの適用外になることもあるので確認してみましょう。いずれにしても、同じ職場で長く働くことを優先するなら正社員をめざすのが最善です。

理想の働き方を見つけるために、派遣会社選びは慎重に

薬剤師の求人はほかの職種とは違い、扱っている派遣会社が限られます。薬剤師業界に強い派遣会社を選べば、きちんとしたサポートやアドバイスが期待できます。派遣の求人数は充実しているか、研修制度や支援体制はあるのか、就業する際に適用される福利厚生などはどうかなども確認し、自分のライフスタイルをサポートしてくれるような派遣会社を選びましょう。

派遣のサポート体制が万全のアプロ・ドットコム

アプロ・ドットコムは、薬剤師専門の派遣会社として25年以上の実績があり、最新の求人動向も把握しています。派遣の求人も豊富なうえ、求人サイトで雇用形態や勤務地、ドラッグストアや調剤薬局などの施設形態でも検索することができるので、より自分の希望に合った求人が見つかります。

無料サポートに登録していただければ、担当のアドバイザーが希望条件を丁寧にヒアリングして、希望に沿った求人を探します。ひとりのアドバイザーが求職者と企業を両方担当するのでミスマッチを防ぐことができ、面接にも同行しています。

特定の就業先を強要することはなく、あくまでも求職者に寄り添う体制なので、実際に働くかどうかはご本人次第です。就業中も引き続き同じアドバイザーがサポートするので、悩みや相談などもしやすいと好評をいただいています。

薬剤師派遣向けの教育制度も充実しており、研修受講は勤務扱いとして給与も発生します。年間の勤務時間に応じてさまざまな研修コンテンツも用意されており、就業が決まったら、アプロ・ドットコムが費用を全額負担して薬剤師賠償責任保険に加入できます。サポート体制充実のアプロ・ドットコムで、ライフスタイルに合った仕事を見つけてください。