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薬剤師の仕事・キャリア
2025.03.19
病院薬剤師と薬局の薬剤師、仕事内容はどこが違う?

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薬剤師の職場として、イメージしやすいのは病院や薬局でしょう。同じ薬剤師の仕事でも、職場によって働き方は異なります。今回は、病院薬剤師と薬局薬剤師の仕事内容や必要なスキル、メリットなどの違いを比較しながら紹介します。自分には合っているのか、実際にどんな仕事があるのかなど、就職・転職や派遣薬剤師をめざす人はぜひ参考にしてください。
目次
業務内容
薬の調剤、患者様への服薬指導、薬歴管理、医薬品管理、医薬品情報業務など共通の業務もありますが、薬局と病院とでは業務内容や取り扱う薬剤などに違いがあります。
・薬局薬剤師
全国の医療機関で発行された処方箋をもとに調剤業務を行います。最近増えている調剤併設ドラッグストアの場合は、処方箋が必要ない一般薬(OTC医薬品)の相談や提案をすることがあります。薬局は公的機関ではないため、収益を上げなければ成り立ちません。患者様に定期的に通ってもらうためにも、通いやすい雰囲気作りや待ち時間を減らす工夫や、適切な店舗管理などが必要です。
・病院薬剤師
病院の調剤には、処方箋に基づき外来患者様の薬を調剤する「外来調剤」と入院患者様の薬を調剤する「入院調剤」があります。また、入院患者様に対しての服薬指導や医薬品管理、医師・看護師からの薬物治療に関する相談などの「病棟業務」も行います。
薬局薬剤師よりも扱う薬剤の種類や数も多く、注射剤や点滴、検査用の試薬など市販されていない薬を患者様に合わせて調剤する「院内製剤調剤」は病院特有の業務です。その他、高度救急医療ができる病院でのみ行う「救急救命業務」、未承認薬の臨床試験である「治験業務」も同様です。病棟は24時間体制のため夜勤もあります。
患者様への対応
薬局薬剤師は患者様に直接対応することが多い一方、患者様対応以外の業務も多いのが病院薬剤師です。
・薬局薬剤師
自宅に近い薬局を選ぶ患者様も多く、薬局薬剤師は長期的に患者様と向き合います。薬の調剤や販売だけでなく、最近ではかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師も増えています。
ひとりの患者様の服薬状況を一元管理し、薬局の時間外の対応や、外出が難しい高齢者の自宅に出向く在宅訪問を行うこともあります。薬を渡した後の患者様の様子を医師へフィードバックしたり、必要に応じて医療機関への受診を勧めたりするなど、地域の医療機関と連携して患者様を支えます。
・病院薬剤師
病院薬剤師は病院内での勤務になるため、基本的に入院や外来で来院する患者様に対応します。患者様に接するだけでなく、医師や看護師からの薬物治療に関する相談などの業務もあるため、薬局薬剤師に比べると患者様に接するのは限られた時間になります。
必要なスキル
病院でも薬局でも、調剤スキルは共通して求められます。
・薬局薬剤師
薬局薬剤師は調剤だけでなく、来局した患者様への対応も大きな業務のひとつです。患者様と長期的な関係を築き、不快にさせないような接客スキルや、体調や服薬歴などの聞くべき情報を聞き出すためのヒアリングスキルが必要です。スキルとは違いますが、かかりつけ薬剤師になるには一定の条件をクリアする必要もあります。
・病院薬剤師
病院薬剤師は医師や看護師とチームで患者様の治療を行います。患者様に対してだけでなく、チームの一員として周りのスタッフと円滑に仕事を行うコミュニケーションスキルが必要です。また病院は専門的な診療科目にわかれるため、専門の病気やその薬に対する知識や理解も求められます。
薬局薬剤師として働くメリット
職場にもよりますが、調剤薬局は残業が少ないところが多く、プライベートの時間を確保しやすいのがメリットです。薬局やドラッグストアの店舗数は年々増加しており、求人数も多いので、希望に合う職場や仕事を見つけやすいともいえるでしょう。
さまざまな症状の幅広い年齢層の患者様に接することで、知識や経験を増やすことができます。薬剤師として患者様の健康管理に直接関わることができ、地域医療に貢献できるためやりがいも感じられるでしょう。
病院薬剤師として働くメリット
病院の治療では最先端の医療やチーム医療に携われる機会も多く、さまざまな薬剤の知識を得ることができます。また治験や新薬、専門科の研究などが行われるため、新しい治療法や予防法の研究などに携わる機会もあります。
さらに薬剤師には、さまざまな高度な技能を持つ薬剤師であることを証明する認定薬剤師・専門薬剤師といった資格制度があります。薬局薬剤師でも取得できるとはいえ、病院薬剤師としての経験は資格取得に大いに役立つでしょう。認定薬剤師・専門薬剤師の資格は、資格手当など収入面でもプラスになるケースが多いようです。
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基本的に新卒採用が多い病院薬剤師ですが、中途採用を行っている場合もあります。原則として、派遣薬剤師の病院勤務はありませんが、紹介予定派遣や産休・育休介護休業などの代替要員の場合は、例外的に派遣薬剤師として働けるケースもあります。
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