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薬剤師の仕事・キャリア
2024.12.20
専門薬剤師と認定薬剤師は何が違う?取得条件や専門分野、活かせるステージをチェック
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薬剤師のなかには、いずれ専門薬剤師や認定薬剤師として活躍したいと思っている人もいるでしょう。今回は、専門薬剤師と認定薬剤師にはどんな種類があるのか、取得するにはどうしたらいいのかを解説します。
専門薬剤師
専門薬剤師は、薬剤師の基本業務である調剤などができ、患者様の薬学的管理を行う知識や能力を持っている必要があります。また、患者様や医療チームと適切なコミュニケーションが取れることが基本です。そのうえで、病棟や地域包括システムの医療チームの一員になり、専門領域の薬物療法のスペシャリストとして患者様の治療をサポートします。
専門薬剤師がいることで、薬物療法における医療チームの負担が軽減します。さらに、認定薬剤師の指導、監督的な立場を求められることもあります。専門薬剤師は認定薬剤師からステップアップしたような立場といえるでしょう。
専門薬剤師には以下のような資格があります。
・感染制御専門薬剤師(日本病院薬剤師会)
・精神科専門薬剤師(日本病院薬剤師会)
・妊婦・授乳婦専門薬剤師(日本病院薬剤師会)
・HIV感染症専門薬剤師(日本病院薬剤師会)
・医療薬学専門薬剤師(日本医療薬学会)
・地域薬学ケア専門薬剤師(日本医療薬学会)
・がん専門薬剤師(日本医療薬学会)
・禁煙専門薬剤師(日本禁煙学会)
・医薬品情報専門薬剤師(日本医薬品情報学会)
・腎臓病薬物療法学会専門薬剤師(日本腎臓病薬物療法学会)
・栄養サポート(NST)専門薬剤師(日本静脈経腸栄養学会)
認定薬剤師
認定薬剤師は、認定薬剤師制度の研修を受講して単位を取得し、最新の知識や技術を持っていると認められた薬剤師のことです。自己研鑽に励み、時代のニーズに合った薬学ケアができる薬剤師の証明になります。また、認定薬剤師の上位資格である専門薬剤師をめざす場合は、同分野の認定薬剤師の資格を取得しなければなりません。
厚生労働省の『「薬局開設者及び医薬品の販売業者の法令遵守に関するガイドライン」について』によると、店舗や拠点の管理、監督を担う管理薬剤師には認定薬剤師であることが推奨されています。また、認定薬剤師は「かかりつけ薬剤師」の要件となっており、今後の需要が期待できるでしょう。
認定薬剤師の分野別の種類は以下のとおりです。
・がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
・外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)
・緩和薬物療法認定薬剤師 (日本緩和医療薬学会)
・核医学認定薬剤師(日本核医学会)
・感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
・HIV感染症薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
・抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会)
・外来抗感染症認定薬剤師(日本化学療法学会)
・腎臓病薬物療法認定薬剤師(腎臓病薬物療法認定薬剤師)
・糖尿病薬物療法認定薬剤師(日本くすりと糖尿病学会)
・老年薬学認定薬剤師(日本老年薬学会)
・認知症研修認定薬剤師(日本薬局学会)
・日本褥瘡学会認定師(日本褥瘡学会)
・精神科薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
・妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
・小児薬物療法認定薬剤師(日本薬剤師研修センター)
・救急認定薬剤師(日本臨床救急医学会)
・プライマリ・ケア認定薬剤師(日本プライマリ・ケア連合学会)
・在宅療養支援認定薬剤師(日本在宅薬学会)
・日本臨床薬理学会認定薬剤師(日本臨床薬理学会)
・日病薬認定指導薬剤師(日本病院薬剤師会)
・研修認定薬剤師(日本薬剤師研修センター)
・医療薬学専門薬剤師(日本医療薬学会)
・日病薬病院薬学認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
・漢方薬・生薬認定薬剤師(日本薬剤師研修センター)
・公認スポーツファーマシスト(日本アンチ・ドーピング機構)
取得するための条件
認定薬剤師になるには試験や論文、学会発表、症例、研修単位などの条件を満たす必要があります。研修単位を証明するには、薬剤師認定制度認証機構(CPC)により認証された研修を受け、受講を証明しなければなりません。
各資格で決められた期限以内に必要な単位を取得し、申請すれば認定薬剤師になれます。なお、専門薬剤師は各領域の認定薬剤師が実務経験を積み、学会や論文発表、症例報告、専門領域での薬物療法に関する研修などを経てなることが可能です。
活躍できる職場
専門薬剤師と認定薬剤師の職場は、病院や薬局、企業、学校などです。たとえば、がん専門薬剤師やがん薬物療法認定薬剤師はがんセンターなど大きな病院、妊婦・授乳婦専門薬剤師や小児薬物療法認定薬剤師は小児科の門前薬局などで活躍できるでしょう。
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