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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。
薬剤師の仕事・キャリア
2024.12.24
派遣薬剤師の仕事・職場選び よくある誤解と失敗しないための事前確認ポイント
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「年収が低い」「一度派遣になったら正社員をめざせない」「福利厚生が充実していない」など、派遣薬剤師に対してマイナスのイメージを持っていませんか。実は全て誤解です。ここでは派遣について正しい情報をお伝えしつつ、失敗しないための確認ポイントも紹介します。
目次
派遣薬剤師は年収が低い→時給換算したら正社員同等のことも
地域や業態によって異なるものの、派遣薬剤師の時給は3,000円前後、パート薬剤師は2,200円程度です。1日8時間、週5日のフルタイムで働いた場合、時給3,000円なら年収は576万円になり、年収が低いとはいえないでしょう。
低いという誤解が生まれるのは、派遣は3ヵ月~半年といった短期契約が多く、年間を通してフルタイムで働けるとは限らないためです。また、正社員のようにボーナスが上乗せされることもないため、年収ベースでみると正社員を下回ってしまいます。
しかし、パートよりも高時給の求人が多いため、自由度の高い働き方をしたいなら派遣がおすすめです。
正社員をめざせなくなる→派遣での経験をアピールして転職が可能
人手不足感の強い薬剤師の場合、派遣を経験したからといって正社員をめざせないということはありません。正社員はかかりつけ薬剤師、他業種との連携が必要な在宅業務のほか、シフト管理といったマネジメント業務が求められます。しかし、派遣の仕事内容は調剤や服薬指導などに限定されていることが多く、多彩な経験を積んでキャリアアップすることができません。そのため、派遣から正社員をめざせないという誤解が生まれたのでしょう。
派遣は短期間でさまざまな職場、科目を経験してスキルアップができ、この経験は正社員へ転職する際にきちんと評価されます。詳しくは派遣会社や転職エージェントに相談してみてください。
福利厚生が貧弱→派遣会社の福利厚生が充実している
派遣社員は派遣会社の福利厚生を利用します。派遣先の企業の福利厚生とは異なるため、貧弱というイメージを抱く人が多いのかもしれませんが、派遣会社によってはジムやリゾート施設を割引価格で利用できるなど、かなり充実しています。
また、派遣法により、派遣会社は派遣社員に教育訓練を受けさせることが義務付けられたため、研修やe-ラーニングを利用して、働きながらスキルアップができます。また、派遣会社の負担で薬剤師賠償責任保険に加入できるケースもあります。
休みが取れない→派遣でも有給休暇は取得できる
条件を満たせば雇用形態に関係なく有給休暇は取得できます。派遣の場合、派遣先が変わっても雇入日から起算して6ヵ月以上同じ派遣会社に勤務し、全労働日の8割以上出勤していれば有給休暇が付与されます。
人間関係がきつい→期間限定と割り切って働ける
派遣は忙しい職場で働くことが多く、丁寧に教えてもらえないケースもあり、人間関係がきついという誤解が生まれたのでしょう。
派遣は有期雇用であり、同じ職場で働けるのは長くても3年です。職場に価値観や性格が合わない人がいても、雇用期間が終了すれば人間関係をリセットできます。人間関係が難しい職場もあるかもしれませんが、派遣会社に相談してサポートしてもらいながら、仕事と割り切って働くとよいでしょう。
失敗しないために確認したい4つのポイント
勤務日、勤務時間、勤務場所、時給といった求人情報に記載の内容は必ずチェックしてください。さらに、以下の4点をチェックすると派遣先選びの失敗を減らせるでしょう。
・職場の年齢層や人員数
自分と年齢が大きくかけ離れている薬剤師が多い職場の場合、価値観やライフスタイルが合わず、居心地が悪いと感じるかもしれません。また、人数が少ない職場はひとりで多くの業務をこなす必要がある可能性が高いほか、体調が悪い時に休みにくいことも。ママ薬剤師なら、すでにママ薬剤師が多く働いている職場を選ぶなど、自分の年齢や属性と近い人が多く働いている職場を選ぶと快適に働けるでしょう。
・仕事内容
担当する科目によって忙しさや大変さが異なります。派遣の場合、即戦力を求められることが多いため、得意な科目を扱っている職場を選ぶと良いでしょう。応需科目は求人票に記載されているので、必ず確認してください。また、1人の薬剤師が1日に扱う処方箋の枚数が多ければ多いほど、忙しい傾向にあります。事前に派遣会社に確認することをおすすめします。
・残業の有無
子育てや介護といったプライベートとの両立を考えるなら、残業ありの求人は避けたいもの。多くの場合、求人票に残業の有無が記載されているため、必ず確認してください。残業ありの求人の場合も、残業代は必ず支払われるため、サービス残業になることはありません。
ただし、まれに求人票に残業なしと記載されていたにも関わらず、派遣先から残業を依頼される職場があります。これは契約違反になるため、必ず派遣会社に相談してください。求人を紹介された場合は、派遣会社の営業担当に職場の雰囲気について聞いておくとよいでしょう。
・正社員と派遣社員の比率
正社員の比率が高い場合、正社員同士の仲が良く、派遣社員の肩身が狭いという声をよく聞きます。また、派遣社員の比率が高い場合、指示系統が不明瞭で落ち着かないこともあるでしょう。正社員と派遣社員の比率は働きやすさに直結するため、事前に派遣会社の担当者に確認しておきましょう。
派遣で失敗しないためには派遣会社選びが重要
派遣社員に優しい、職場の雰囲気がいいといった求人票に掲載されていない情報は、派遣会社が把握しています。また、雇用条件や時給などが少しだけ希望条件を満たさない場合、派遣会社の担当者に相談すれば交渉してもらえることがあります。複数の派遣会社を比較し、質問にすぐに回答してくれる、親身になって相談にのってくれる派遣会社を選ぶと派遣の仕事選びの失敗を防ぐことができます。
アプロ・ドットコムは薬剤師業界に特化した転職エージェントです。1日から働ける単発派遣など、多彩な求人を扱っているほか、アプロが費用を負担し、薬剤師賠償責任保険へ加入できるなど福利厚生も充実しています。派遣先の雰囲気、詳細情報も把握しているので、あなたが働きやすい職場を紹介できます。まずはお気軽にご相談ください。