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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師の仕事・キャリア

2025.02.06

派遣薬剤師は投薬ばかりって…?実際の仕事と派遣求人の見方を解説

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「派遣薬剤師は投薬ばかり」と聞いたことがある人もいるでしょう。実際、ほとんどの派遣求人では投薬を行う薬剤師を募集しており、働いてみたら業務の約9割が投薬だったという経験談も届いています。調剤、監査、投薬、疑義照会など、薬剤師の仕事は多岐にわたるのに、なぜ、投薬がメインの派遣薬剤師が多いのでしょうか。

今回は派遣薬剤師の業務が投薬に偏る理由と、派遣として働きながら投薬以外の仕事をするために、どのような点に注意して求人を選んだらよいかを解説します。

投薬とは

患者様に薬を渡す際に、薬の効果や服薬方法を指導することです。特に飲み方や使い方に注意が必要な薬は丁寧に説明します。薬は使い方を間違えると命に関わる危険性もあるため、薬剤師の大事な業務のひとつです。

派遣薬剤師の仕事が投薬ばかりになる理由

派遣薬剤師の活躍の場は、調剤薬局や調剤併設のドラッグストアです。病院やクリニックへの派遣は、産休・育休などの代替、紹介予定派遣、へき地、DI(医薬品情報管理)として働く場合を除き禁止されています。

1.人手不足の現場で即戦力として働いてもらいたいから

一時的な人手不足に陥っている職場が、派遣社員を募集するケースが多いのが理由のひとつです。「繁忙期だけ」「混む時間帯」「正社員やパート・アルバイトを採用するまで」「産休・育休の薬剤師が復帰するまで」など、働く期間や時間が限定されている求人は、投薬がメインの求人の比率が高くなっています。

こういった求人は、契約期間が数ヵ月~半年と短いことが多く、丁寧に指導しながら育成する余裕はありません。派遣薬剤師には忙しい職場でのサポートとして働くことが期待されています。

薬剤師の仕事の中でも投薬は、担当する科目が異なっても、職場が変わっても基本的に同じ業務です。ある程度の経験があれば即戦力として働けるため、派遣薬剤師が任されることになるようです。

2.配置やルールの把握に時間がかかるから

調剤室の薬の配置は薬局ごとに異なります。薬局ごとに独自のルールがあったり、分包機の使い方が異なったりと、調剤を行うためには多くのことを覚えなくてはいけません。

短期間で職場を移る派遣社員が全てを覚えるのは大変で、即戦力として活躍してもらいたい派遣社員にイチから教えるのを手間と感じる薬局も少なくありません。そこで、職場に慣れている正社員やパート・アルバイトが調剤室でのピッキングや調剤を行えばミスが起こりにくく、効率が良いという判断になるのも理解できるでしょう。

一方、処方箋のフォーマットは医療機関によって若干異なりますが、配置や記載内容に大差はありません。近くにある医療機関によって扱う薬は異なるものの、メインとなる医薬品は共通していることが多く、投薬・服薬指導の方法も職場を問わずほぼ同じです。そのため、派遣社員には投薬を担当してもらうと効率がいいということになるのです。

3.投薬はミスが起こりにくいから

薬剤の配置、分包機の使い方など、職場のルールを把握しなければならない調剤は、慣れない薬剤師が行うと時間がかかり、ミスが増えます。体調が悪い患者様が多い調剤薬局では、できるだけ患者様をお待たせしたくないもの。また、薬は患者様の病気を治したり、体調を改善させたりしますが、量や種類、飲み合わせを間違えれば患者様の健康に悪影響を与えることもあります。

一方、投薬は薬剤情報提供文書をもとにした服薬説明が中心となるため、ミスが起こりにくい業務です。コミュニケーション力が重視される仕事でもあるため、扱っている科目に詳しくなくても対応が可能です。

以上3つの理由から、派遣薬剤師に任せる仕事は、職場を問わず基本的な業務の流れが同じで、ミスが起こりにくい投薬に偏ることになります。

調剤、監査、薬歴管理…投薬以外の仕事

派遣薬剤師として働いていると、投薬以外の仕事を忘れがちになるかもしれません。あらためて投薬以外の仕事について確認しておきましょう。

・調剤

医師が出した処方箋に基づいて薬を調合する調剤も、派遣薬剤師が担当することが多い仕事です。調剤を行う前には、処方箋の内容が患者様の症状と合っているのか、他の薬との飲み合わせに問題ないかの確認も行います。薬局に薬歴が残っている場合は、過去に似たような成分の薬でトラブルがなかったかの確認も行います。初診の患者様には質問票に記入してもらい、薬歴を確認します。

調剤の仕事は、「飲みやすいように小分け・粉砕する」「軟膏や粉薬、シロップ剤同士を混合する」「一包化する」「煎じ薬を準備する」など、多岐にわたります。

・監

調合した薬剤師とは別の薬剤師が、処方箋の内容と用意した薬があっているか確認する業務です。薬歴も監査を担当する薬剤師が再度確認するなど、患者様の健康を守るため、二重の確認作業を行います。

・疑義照会

医師も薬について把握していますが、薬剤師は薬の専門家です。処方内容に疑問や確認事項がある場合、医師に処方意図を確認したり、処方提案を行ったりします。

「患者様からの聞き取りから、飲み合わせの悪い薬剤があることがわかった」「他病院で似たような効果がある薬を処方されている」「子どもを中心に年齢や体重に合わない薬や量を処方されている」といったケースは、必ず疑義照会を行います。

・薬歴管理

薬歴管理に携わる派遣薬剤師も多いようです。記録があることで、薬の重複や併用による副作用を防いだり、アレルギーの有無を確認してトラブルを防いだりすることができます。忙しい時間帯は患者様をお待たせしないよう投薬を優先し、薬歴の記入は後回しにしがちですが、多くの場合、投薬を行った後に薬歴を記入します。

投薬と薬歴入力までが派遣の担当となる職場が多く、忙しい職場で薬歴の記録が後回しになり、残業して対応したという経験がある人もいるかもしれません。しかし、派遣社員は当初の契約の時点で残業なしと記載があれば、残業する必要はありません。

もし残業が発生しても、その分はしっかり残業代が支払われます。薬局やドラッグストア側としても、時給の高い派遣薬剤師が残業するとコストがかかるため、定時以降の業務が必要な際は正社員が引き継ぐのが一般的です。

職場によって電子薬歴を使用している場合と、紙で管理している場合があります。電子薬歴は職場ごとに作業ルールや操作法に大差はないため、すぐに慣れることができるでしょう。一方、紙での管理は、年齢の若い薬剤師は経験がないかもしれません。棚から紙のカルテを探す、薬歴を記入する、元あった場所に戻すという一連の動作は、時間がかかります。慣れない派遣薬剤師は、カルテを探すだけでも大変です。

派遣求人で、投薬・薬歴管理が仕事内容になっている場合は、薬歴管理の方法も確認しておくとよいでしょう。

・医薬品の販売・管

薬局やドラッグストアで買える一般用医薬品でも、要指導医薬品や第1類医薬品に分類される薬については、薬剤師の資格がないと販売できません。OTC医薬品のみのドラッグストアの派遣求人は多くありませんが、処方薬だけでない幅広い知識と接客スキルを身につけることができます。

投薬以外の仕事をするための3つポイント

派遣薬剤師だからといって、投薬にしか携われないわけではありません。「調剤スキルを落としたくない」「患者様とコミュニケーションを取るのが苦手」などの理由から、投薬以外の業務を行いたい人もいるでしょう。職場選び、働き方に気をつけることで、派遣でも投薬以外の業務を行えるようになります。

・在宅専門の薬局で働く

在宅介護・医療を受けている患者様や、施設に入所している患者様に薬を届けることを専門に行っている在宅専門薬局があります。管理薬剤師や正社員、パートなどの常勤スタッフが訪問するため、派遣薬剤師は薬局内で調剤を行います。在宅専門薬局には患者様が来ないため、投薬業務はありません。

ただし、「施設在宅あり」と求人票にある場合は、患者様が来訪する調剤薬局が在宅業務も実施しているケースがほとんどです。この場合、派遣薬剤師は来局される患者様の投薬が中心となるので注意しましょう。

・ひとり薬剤師の薬局で働く

営業時間中、薬剤師がひとりで働く場合をひとり薬剤師といいます。人手不足が深刻な職場では、ひとり薬剤師の派遣求人もあります。調剤、投薬、薬歴記入、在庫管理まで全てひとりでこなすため、派遣でも多彩な経験を積むことができます。慣れない店舗で調剤をしなければならないため、負担が大きいと感じる薬剤師もいるようですが、時給は高くやりがいも十分にあります。 

事務スタッフがいない場合は、受付や会計までひとりで行います。ひとり薬剤師として働く際は、事務スタッフがいるかどうかも確認しておきましょう。

・長期派遣で働く

派遣期間が短いと調剤室の薬の配置などを覚えてもらっても、慣れたころには契約期間満了となるため、投薬業務が中心となるのは仕方ありません。しかし、半年以上の長期派遣で働く場合は異なります。常勤の薬剤師の負担を軽くするため、派遣薬剤師にも多様な仕事をしてもらいたいと派遣先が考えるケースが多く、投薬以外の業務を任されることが多いようです。

投薬以外の仕事をしたい場合の求人の見方

次の3点に気をつけて、求人をチェックしてください。

・仕事内容

職場によって、派遣社員にどのような仕事を任せるかは異なりますが、投薬メイン、投薬だけといった記載がある求人は避けましょう。求人票だけではわからない場合は、派遣会社の担当者に確認するとよいでしょう。

また、取り扱う処方箋の枚数が多かったり、多様な科目を扱ったりしている職場の場合、忙しいことが多く、業務を明確に分担することで効率化を図っているケースがよくあります。こうなると、正社員が調剤、派遣が投薬となります。投薬ばかりになりたくない人は、処方箋枚数が多すぎない職場に着目してみるといいでしょう。

・働き方

週3日、午前中だけなど、働く時間が短い場合、どうしてもサポートがメインになってしまいます。投薬以外の業務を経験したい場合は、勤務日数や時間を増やすことを検討してみてください。一概にはいえませんが、週3日以上、1日5時間以上など、働く時間が増えるほど、投薬以外の仕事を任せてもらいやすくなる傾向があります。

・契約期間

派遣先にとって、スポットで働いてもらえる派遣薬剤師はありがたい存在ですが、数ヵ月で職場を離れる派遣スタッフに丁寧に指導するのは負担になります。そのため、前述したように投薬がメインとなるのですが、半年以上など長期間働けるスタッフには、多くの仕事を任せたいと考えるものです。

職場によって異なりますが、3ヵ月以上の契約が対象となるケースが多いようです。長期間の勤務が可能なら、派遣会社にあらかじめ伝えておくとよいでしょう。

派遣薬剤師の求人はアプロ・ドッドコムでチェック!

派遣薬剤師として数多くの投薬を経験するうちに、「初対面の人とスムーズに打ち解ける方法」「わかりやすく薬の効果や飲み方を伝える話術」など、高いコミュニケーション力が身につきます。どの職場でもコミュニケーション力は必須になるため、派遣薬剤師としての経験は、その後のキャリアの大きな武器になりえます。

しかし、派遣薬剤師としての経験が投薬に偏ると、キャリアアップが難しくなりそうです。管理職や専門職へのキャリアアップをめざす場合、「契約期間や働く時間を増やす」「得意な科目を伸ばす」「多様な科目を経験して幅を広げる」など、希望条件を見直すことも検討しましょう。

派遣で働きながら経験を積むなら、専門家のアドバイスが欠かせません。大手派遣会社でも、薬剤師派遣を扱っていなかったり、業界に詳しい専門家がいなかったりするので、会社選びも重要なポイントです。

アプロ・ドットコムは薬剤師の転職支援に特化した会社です。派遣薬剤師の求人も豊富に扱っており、派遣として働きながらキャリアアップしていく方法を相談したり、派遣社員が働きやすい職場の情報を手に入れたりすることができます。

派遣として快適に働くには、派遣会社のサポートが欠かせません。アプロ・ドットコムなら、トラブルがあった際には派遣先との調整を依頼することができ、薬剤師賠償責任保険にも入れます。「派遣薬剤師として働きたい」「自分に合う求人を提案してほしい」と思ったら、アプロ・ドットコムにお気軽にご相談ください。