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薬剤師の仕事・キャリア
2024.12.21
派遣薬剤師は投薬ばかりって…?実際の仕事と派遣求人の見方を解説
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「派遣薬剤師は投薬ばかり」といわれることもありますが、投薬がメインの募集が多いのは事実です。調剤薬局や調剤併設のドラッグストアなどは業務が多くて人手が足りないため、多くの処方箋を処理し、他の薬剤師の負担を減らす目的で派遣社員を募集することと関係しています。今回は派遣社員の仕事に投薬が多い理由、投薬以外の仕事を選ぶポイント、投薬以外の仕事をしたい場合の求人の見方を解説します。
目次
派遣薬剤師の仕事に投薬が多い理由
・配置やルールの把握に時間がかかる
調剤をする場合は、どの棚にどの薬があるのかを把握し、薬局ごとのルールや使用している分包機の使い方などを覚える必要があります。派遣薬剤師が新しい職場に移るたびに全てを覚え直すのは非効率であり、短期間で理解するのはベテランの薬剤師でも大変です。そのため、調剤の仕事は職場に慣れている常勤の薬剤師に任せることになります。
投薬は職場に関係なく共通している業務であり、処方箋のフォーマットは医療機関によって異なるとはいえ、配置は基本的に同じです。また、服薬指導のやり方もほとんど同じなので派遣が担当することが多くなっています。
・即戦力として期待されている
派遣薬剤師の時給は、パート薬剤師に比べると高い傾向です。派遣先は、派遣薬剤師への時給だけではなく、派遣会社への報酬も払うためコストがかかります。新たに教育をしなくても、すぐに状況を把握して業務を行うことが派遣薬剤師には求められるため、比較的シンプルな投薬を担当することになるのです。
長期で働く正社員やパートの場合は、その職場の戦力として全ての仕事を滞りなく行えるようにひと通りの仕事を教えてもらえます。しかし、派遣薬剤師は長期で働くことができない雇用契約であり、忙しい職場に期間限定で派遣されるため、投薬がメインになります。
・投薬はミスが起こりにくい
前述したように、調剤をするには職場のルールを把握しなければならないため時間がかかります。さらに、調剤は患者様の健康に直接影響を与えることがあり、絶対にミスを起こしてはいけません。一方で、投薬はミスが起こりにくい業務のため派遣薬剤師の業務になりやすいといえます。
投薬以外の仕事をするための3つポイント
派遣薬剤師だからといって、投薬にしか携われないわけではありません。投薬以外の業務を行いたい場合には、次の3つの方法があります。
・在宅専門の薬局で働く
在宅専門の薬局とは、在宅介護を行なっている住宅に訪問する薬局のこと。自宅を訪問するのは管理薬剤師である常勤スタッフになるため、派遣薬剤師は薬局で調剤業務を担当します。薬局には患者様が来ないため投薬業務はありません。ただし、在宅対応とともに通常の薬局業務も行なっている薬局の場合、派遣薬剤師は投薬の仕事が中心となるので注意しましょう。
・ひとり薬剤師の薬局で働く
派遣薬剤師の派遣先が人手不足であり、ひとり薬剤師を募集していることもあります。 ひとり薬剤師として働く場合は、調剤、投薬、在庫管理など、全ての業務を担当するため、投薬以外の仕事も行います。
・長期派遣で働く
派遣期間が短いと投薬業務が中心となるでしょう。しかし、半年以上の長期派遣で働く場合、常勤の薬剤師の負担を軽くするために派遣薬剤師にも多様な仕事をしてもらいたいと派遣先が考えるケースが多いようです。そのため、常勤の薬剤師と同じように投薬以外の業務を任されることがあります。
投薬以外の仕事をしたい場合の求人の見方
・仕事内容
投薬以外の仕事をしたい場合は、投薬が少ない職場を選ぶと良いでしょう。職場によって派遣薬剤師の投薬業務の割合はさまざまです。前述したように、在宅専門の薬局やひとり薬剤師を募集している薬局などを選べば、投薬業務は少なくなるでしょう。
一方で、処方箋の枚数が多い、1枚あたりの内容や種類が多い職場は投薬業務の割合が多くなりやすい傾向です。投薬ばかりしたくない人は、処方箋の枚数や種類をチェックしておきましょう。
・働き方
投薬だけではなく、さまざまな仕事をしたい場合は、勤務日数や時間を増やすのもひとつの方法です。週の3日、午前中だけ働くといった働き方ではサポートメインになってしまい、担当できる業務も限られてしまいます。週3日以上、1日5時間以上など、働く時間を増やすことで、投薬以外の仕事を任せてもらいやすくなります。
・契約期間
派遣薬剤師は働く期間に制限があり、短期間の契約も可能です。しかし、短期間で契約が切れ、そのたびに新しい派遣薬剤師に調剤を教え直すのは派遣先にとって負担が大きいもの。契約期間が長ければ正社員と同じような業務も任せてもらうことも可能です。
どのくらいの期間かは職場によって異なりますが、2〜3ヵ月以上が目安です。長期間働きたい場合は、転職エージェントにあらかじめ伝えておくとよいでしょう。
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