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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。
薬剤師の仕事・キャリア
2024.11.27
調剤薬局やドラッグストアの薬剤師の仕事が変わる?
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近年、ドラッグストアのスーパー化や調剤薬局を併設する店舗数の増加、薬局でも業務の機械化が進むなど、薬局やドラッグストアの業務形態が変わってきています。
さらにAI導入や、かかりつけ薬剤師のニーズ増加など、薬剤師を取り巻く環境も変わりつつあります。売り手市場といわれてきた薬剤師業界ですが、有効求人倍率は低下傾向。薬剤師の働き方もこれまで通りというわけにはいかないようです。
この記事では、将来的に薬剤師の働き方がどう変わるのか、これからの薬剤師に求められるスキルとともに解説します。ぜひ参考にしていただいて、将来的にも活躍できる薬剤師をめざしてください。
目次
調剤業務の機械化・IT/AIの導入で、薬剤師はより専門性の高い業務に注力することに
これまでの薬剤師業務はアナログ対応が必要なものが多かったため、業務量も多く大変な作業でした。今は自動分包機を始め、これまで人が対応していた業務が機械化され、レセコンへの入力や調剤報酬請求などの事務業務はITにより効率化されつつあります。調剤薬局のメイン業務である調剤・薬歴管理・在庫管理などは、今後AIが担うようになる予測です。
また、「最終責任者である薬剤師の指示に基づき、薬剤師資格がない人でも一定の業務を容認する」という調剤補助制度の一部が2019年に認められました。ピッキングのように専門的知識がなくてもできる一部の業務を薬剤師以外が行えるようになるなど、薬剤師の負担を減らす取り組みが進んでいます。
単純作業などの負担が減ってきている分、今後は薬剤師にしかできない専門的な業務や、人が対応したほうが良い服薬指導などの対人業務に注力していくことになるでしょう。
調剤併設ドラッグストアの増加にともない、業務範囲も変化
ある調査によれば、ドラッグストアの店舗は2019年度から2022年度の3年間で2,000店舗増加していることがわかりました。さらに調剤併設のドラッグストアも増えています。調剤薬局は頭打ちの傾向にある一方で、今後もドラッグストアの増加が見込まれており、ドラッグストアに勤務する薬剤師は増えるでしょう。
調剤併設のドラッグストアの場合、薬剤師は調剤業務に加えて、商品の品出しや在庫管理、販売やレジ業務などの店舗業務も行うことになります。そのため、商品に対する知識の取得やお客様への対応が必要になります。
また、深夜までや24時間営業のドラッグストアもあるため、勤務時間も長くなりがちです。土日営業しているところも多いため、休日出勤や夜間対応の需要が増えてくるでしょう。幅広い業務に対応する必要があるぶん、ドラッグストアの給与は高く設定されています。
地域包括ケアシステムにおける在宅医療推進により、かかりつけ薬剤師ニーズが増加
地域の医療格差や高齢化社会に対応するため、地域包括ケアシステムにおける在宅医療も進められています。複数の医療機関を利用する高齢者が増え、同じ種類の薬が重複して処方されてしまう重複投薬や危険な薬の飲み合わせを防ぐためにも、決まった薬局を利用する「かかりつけ薬局」や、地域医療や在宅医療に関わる「かかりつけ薬剤師」のニーズは今後さらに高くなっていくでしょう。
かかりつけ薬剤師とは、患者自身が1人の薬剤師を指名するもの。使用薬の飲み残しや重複、副作用などのチェックや服薬指導、健康や介護に関する相談などにも応じ、主治医や医療機関とも連携して一人ひとりに合ったサポートをする薬剤師です。病気を未然に防ぎ、個人に合わせた適切な投薬をすることで地域医療への貢献も期待されています。
これからの薬剤師に求められるスキル
今後も薬剤師として働き続けるためには、調剤スキルだけでなくプラスアルファのスキルが必須になります。専門性を磨いて認定薬剤師をめざす、マネジメント能力を伸ばして管理薬剤師になるなど、より専門的な薬剤師のスキルを身につけることは評価されるでしょう。
また、かかりつけ薬剤師として地域医療や個人宅を訪問する在宅医療をサポートするには、患者様一人ひとりと信頼関係を築くことが大切です。高齢者への服薬指導は専門的な知識をかみ砕きわかりやすく伝えるスキルが求められるほか、症状や悩み、不安を聞き取るヒアリング力や提案スキルも欠かせません。さらに医療機関や地域との連携も必要になることから、今まで以上に高いコミュニケーションスキルが求められます。
インバウンドや在日外国人も増えているため、今後は外国語スキルの需要も高まっていくでしょう。
「アプロ・ドットコム」の頼れるアドバイザーなら今後の不安にもしっかり対応
最近の薬剤師を取り巻く環境の変化に、「もしかしたら薬剤師の仕事がなくなるかも」「将来的にも薬剤師として働けるのか」と不安になっている人も多いのではないでしょうか。専門資格が必要な薬剤師の仕事自体はなくならないといわれていますが、資格があるだけでは安泰とはいえません。
「アプロ・ドットコム」は薬剤師業界に精通しており、将来への不安にもしっかり対応できる頼れるアドバイザーが在籍しています。一人ひとりの状況に合わせ、適切な対応であなたの悩みや不安を解決します。今後の仕事・キャリアについて悩みや不安がある方は、アプロに相談してみてみてください。