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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師の仕事・キャリア

2024.08.27

派遣薬剤師も正社員転職も働く前に要確認!大手薬局と中小薬局のメリット・デメリット

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薬剤師の代表的な勤務先である調剤薬局は、全国的に有名なチェーンから地元密着型の小規模な店舗までさまざまです。調剤薬局で働きたいと思っても、数多くの薬局の中から自分に向いている薬局を探すのは大変でしょう。今回は、大手薬局と中小薬局の違いについてレポートします。それぞれの違いや傾向を見て、自分に向いている薬局選びの参考にしてください。

大手薬局と中小薬局

大手薬局に正確な定義はありませんが、規模が大きく全国にチェーン展開している薬局を指すことがほとんどです。中小薬局は、関東、中部、関西など地方の中で数十店舗展開している薬局から、市内で数店舗だけ展開している薬局までさまざまです。

では、大手薬局と中小薬局の違いを項目ごとに見ていきましょう。

・将来性と安定感

<大手薬局>

会社の規模が大きく店舗数も多いことから、安定した経営が望めるでしょう。売り上げが悪い店舗があっても、ほかの店舗でカバーすることができますし、さまざまな施策を行う余裕があります。同じ会社に定年まで勤めたい人や安定して働ける会社を探している人に向いているでしょう。

<中小薬局>

店舗数が少なく、ひとつの店舗で長く働ける可能性が高いでしょう。医療費削減政策により、患者様を継続的に見守る業務が求められているため、地域に貢献することが安定経営の要になります。ただし、中小薬局のM&A件数が増えているため、大手薬局の傘下に入る可能性があります。

・給与

<大手薬局>

年齢や勤続年数、経験、役職などさまざまな項目の組み合わせで給与が決まります。また、評価基準の中にノルマを採用している会社もあります。物品の販売数やかかりつけ薬剤師の契約件数など、あらゆる業務が数値としてチェックされるため、自分にあう社風なのか確認することが必要です。

<中小薬局>

一般的には規模が小さいと給与が低いイメージですが、薬局は中小薬局の方が比較的給与が高い傾向にあります。また、給与の細かい規定がない薬局が多いため、どうしても採用したい人材だと判断されると、さらに給与を高く提示してくれることもあります。薬剤師の集まりづらい地域も、給与に期待できるでしょう。

・仕事内容

<大手薬局>

全店舗で同じサービスを提供するため、仕事の手順や対応方法などに細かい規則が設けられています。毎回同じことを繰り返しているように感じたり、仕事の裁量権が小さいことが気になったりする人もいるでしょう。しかし、業務を効率化するため設備投資に積極的な薬局が多く、最新の調剤機器や設備が整った環境で仕事ができます。

ドラッグストア併設の店舗が多いため、調剤業務だけでなく、品出しやレジ対応、販促業務など幅広い仕事を担当する必要があります。また、全国に店舗があるため、異動や転勤が発生します。転勤を望まない場合は、前もって確認が必要です。

<中小薬局>

マニュアルや細かいルールが明文化されておらず、やり方は個人の裁量に任せられている店舗が多くあります。個人の裁量権が大きいことに加え、経営陣との距離も近いことから、店舗の方針や仕事方法について提案することも可能なので、やりがいも大きく感じるでしょう。その代わり、一人ひとりの仕事量は多くなりがちです。

古い設備を使用している店舗も多く、最新の機器なら自動でできることを自分でやらないといけないこともあるでしょう。狭いエリアで店舗展開していることが多いため、引っ越しを伴う転勤が発生するケースは少ないようです。地域に密着して働き続けたい人は、転勤についても確認しておきましょう。

・キャリアアップとスキルアップ

<大手薬局>

まずは認定薬剤師の資格を取得し、管理薬剤師をめざすのが定番です。組織が大きいとさまざまな部門があり役職も多いため、薬剤師とは関連のない他の部門に挑戦することもできるのが大手薬局のメリットです。薬剤師としてのスキルはもちろん、マーケティングや小売業の運営などの経験を通して多様なスキルを身につけることができます。

<中小薬局>

管理薬剤師をめざし、その後はエリアマネージャーなどにキャリアアップします。人数が少ないこともあり、実績を残せば経営幹部になる道もあるでしょう。日々患者様と向き合って仕事をする積み重ねによって、薬剤師としてより実践的なスキルを身につけることができます。

・教育体制

<大手薬局>

教育に力を入れており、中途採用向けの講習を用意している薬局が多いのでブランクがある人は安心できるでしょう。実務に関わる講習だけでなく、資格取得のため外部研修機関と連携していたり、費用を負担してくれたりと学ぶ意欲がある人には充実の仕組みが準備されています。また、薬剤関係だけでなく、一般的な社会人向けのビジネス講座も利用できるのがメリットです。

<中小薬局>

会社で研修を実施することは少ない傾向です。実務関連の知識は、現場で働きながらOJT形式で学ぶことになります。外部研修も補助がない場合は自分で支払う必要があり、会社のサポートを受けてスキルアップしたいと考えている人は、研修や費用補助などの制度があるか確認が必要です。

・福利厚生

<大手薬局>

福利厚生は充実しており、住宅手当や社宅制度、記念日休暇、退職金、提携施設やさまざまなサービスの割引、上場企業の持株会などが用意されていることもあります。ドラッグストアが併設されている場合、ドラッグストアでの買い物に社員割引が適用されることもあります。

<中小薬局>

最低限の福利厚生しか提供されない薬局も多くあります。さまざまな補助や特別休暇などはあまり期待できません。会社によって差はありますが、福利厚生を重視する場合は中小薬局では厳しいでしょう。

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大手薬局と中小薬局の違いを理解しておくことで、求人をチェックする時やキャリアアドバイザーに相談する時に優先したいことが明確になり、より自分にあった仕事が見つかりやすくなります。正社員として転職をめざす人も、派遣として働きたい人も、薬剤師専門の人材サービス「アプロ・ドットコム」にぜひ相談してください。